脳トレ四択クイズ | Merkystyle
「パパと離れて悲しいの?」息子の純粋な問いと元夫へ抱く複雑な感情|シングルマザーの揺らぐ心

「パパと離れて悲しいの?」息子の純粋な問いと元夫へ抱く複雑な感情|シングルマザーの揺らぐ心

きらいになれない…それが厄介

子供 見上げる 息子 家

洗濯機の終了音で、現実に引き戻される。

ふと気づくと、ほほがぬれていた。たのしかった思い出と、苦しかった記憶が、ぐちゃぐちゃに絡まっている。

「ママ?」

小さな声が足元から聞こえた。見上げると、陽向が心配そうな顔で立っている。

「どうしたの?」

あわてて涙を拭う。

「パパとバイバイしたから、かなしいの?」

その一言に、胸がぎゅっとしめつけられる。

(ちがう。悲しいのは、もっと昔のこと)

でも、それをこの子にどう説明すればいいのか分からない。

私は、少しだけ笑った。

「……そうかもね!」

泣き笑いのまま、陽向を抱きしめる。

傷つけられた過去は、たしかにある。あのころの痛みは消えていない。

それでも、離婚後、父親として変わろうとしている健吾を見ると、完全にきらいになれない自分がいる。それが一番、厄介だった。

陽向の背中をなでながら、私は思う。私はまだ、あの人との思い出を、きれいに“過去”にできていないのかもしれない。

あとがき:「きらいになれない」は未練なのか

うらぎられた過去があっても、たのしかった記憶まで消えるわけではありません。人を完全にきらいになることの方が、実はむずかしいのかもしれませんね。

ゆるしたいわけではない…。なかったことにもできない。そのゆらぎは、弱さではなく、真剣に向き合った証なのではないでしょうか。真由の心は、まだ整理の途中にあります。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

記事作成: tenkyu_writing

(配信元: ママリ

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