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冬に気を付けたい「猫の水分補給」5つの工夫について獣医が解説

冬に気を付けたい「猫の水分補給」5つの工夫について獣医が解説

冬に警戒すべき「尿石症」

不安そうな表情でうずくまっている猫

猫の健康管理で冬に最も警戒すべきトラブルの一つが「下部尿路疾患(FLUTD)」、特に「尿石症」です。

寒くなると飲水量が減り、尿が濃くなることで、膀胱の中に砂や石(結晶・結石)ができやすくなります。

なぜ冬は「石」ができやすいのか?

猫という動物は、祖先が砂漠で暮らしていたために、少ない水分で生きていけるよう、尿を濃縮する能力が非常に高くなっています。

しかし、この優れた能力が、現代の飼育環境下では裏目に出てしまうのです。

冬特有のリスク・スパイラル

飲水量の低下

寒さで活動量が減り、喉の渇きを感じにくくなります。また、飲み水が冷たすぎると、さらに飲むのをためらうようになります。

尿の濃縮

水分摂取が減ると尿の「比重」が高まり、尿に含まれるミネラル成分(マグネシウム、リン、カルシウムなど)の濃度が高くなります。

結晶の発生

濃くなった尿の中でミネラルが結晶化します。これがストルバイトやシュウ酸カルシウムといった「石の卵」です。

滞留時間の延長

寒さで暖かい場所から動きたくない猫は、トイレに行く回数自体を我慢してしまうことがあります。

に尿が長く留まるほど、結晶は大きく成長し、結石へと変わります。

特にオス猫の場合、尿道が細く長いため、小さな砂状の結晶でも詰まってしまい、「尿閉」(おしっこが出なくなる状態)という命に関わる緊急事態に陥りやすいので注意が必要です。

見逃さないで!泌尿器トラブルのSOSサイン

猫用トイレの中に座っている猫

尿石症や膀胱炎が始まると、猫は以下のような行動・症状で異変を伝えます。

トイレの回数が増える

何度もトイレに行くのに一回量はごくわずか、もしくは出ていない。

不適切な場所での排尿

トイレ=痛い場所と認識し、布団やカーペットでするようになる。

トイレで鳴く

排尿時の痛みにより、いつもとは違う鳴き方をする。

陰部を執拗に舐める

排尿時に違和感や痛みを感じているサイン。

尿の色が変化

血尿(キラキラした砂のようなものが見えることも)。

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