
洋傘メーカーのトンボ洋傘 前原光榮商店は、2026年の新作日傘「ヴォワベール」を3月2日(月)より、オンラインショップと直営店の浅草三筋町店にて数量限定で販売中だ。
その他の百貨店および販売店では順次販売開始となる。
生活を豊かにする日本の洋傘メーカー

前原光榮が1948年に創業したトンボ洋傘 前原光榮商店は、日本における従来の洋傘職人を用いた手法にて国内製造にこだわる洋傘メーカー。1963年頃、当時の皇后が使用していた日傘を修理したことから、それ以降天皇皇后および皇族の公式行事などで使用される洋傘の製造を担っている。
前原光榮は「傘で人々の生活を豊かにする」という理念を胸に、一本一本の傘に想いを込めて次の世代へと受け継いでおり、今年で創業78年を迎えた。
希少な職人技で二重張りに仕立てた日傘

2026年の新作日傘「ヴォワベール」の特徴は、かわず張りで仕立てられている。かわず張りとは、傘の骨を隠すように二枚の生地を張る特殊な仕立て方法で、国内で製造できる職人は数名に限られた希少な技術だ。
傘を開いた内側がまるでカエルの水かきのような形状をしていることに由来するといわれ、関東ではかえる張り、関西ではかわず張りと名称が異なる場合もあるという。

傘の仕立てには裁断に始まり、縫製、中綴じ、露先付けなど多くの工程があるが、かわず張りは通常と比べて三倍近くの工程を要する。

また、外側と内側のコマ生地に微妙な差をつけて張るため、裁断用の型を作成する作業も大変難しいそう。
均等に、かつ美しい張りにするために何度もミリ単位の調整を重ねて型出しが行われており、職人の長年の経験による高い技術力が鍵となる。

また、かわず張りは見た目が美しいだけではない。
表地と裏地の間に空間が生まれることで日傘に降り注ぐ熱が緩和され、持つ人に直接伝わりづらくなるという機能性もある。
