
女性ホルモンの変化にどう対応する?(画像はイメージ)
【要注意】「えっ…」 これが体調を悪化させるNGの“生活習慣”です!
毎年3月1日から同月8日は、厚生労働省が定める「女性の健康週間」です。女性が生涯を通じて健康で充実した生活を送れるよう、社会全体で健康づくりをサポートする国民運動として展開されています。
心身のコンディションや肌の状態などに大きな影響を及ぼす「女性ホルモン」について、事業場向けの産業保健支援を行うエムステージ(東京都品川区)産業保健事業部保健師業務マネジャーで、保健師の本田和樹さんが解説します。本田さんによると、女性ホルモンの仕組みを知り、上手に向き合うことで、より健康的な生活を実現するのに役立つといいます。
イライラや食べ過ぎは2つのホルモンが原因
女性ホルモンには、主に「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類があります。これらのホルモンは、女性らしい体を作ったり、月経周期を整えたりと、女性の体になくてはならない存在です。
【エストロゲン】
妊娠の準備をする、乳房を発達させて女性らしい体を作る働きがあります。また、「自律神経を安定させる」「肌のツヤやハリを保つ」など、さまざまな役割を持っています。
【プロゲステロン】
妊娠の成立・継続に重要なホルモンです。プロゲステロンが増加すると、「食欲を増進させ、食べ過ぎてしまう」「眠くなる」「イライラ」などが起こりやすくなります。
1カ月の間に、イライラする時期があったり、体調も気分も安定した時期があったり、女性の皆さんは、このような心身の変化を日々実感することがあるのではないでしょうか。この心身の変化はエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が周期的に変化していることによって起きています。
ホルモンバランスの乱れによる症状は、月経不順やPMS(月経前症候群)の悪化、肌荒れ、便秘、気分の落ち込み、イライラなど、さまざまなものが挙げられます。これらの症状は、私たちの日常生活に大きな影響を与えてしまうこともあるかもしれません。経済産業省の調査によると、月経随伴症や更年期症状など女性特有の健康課題による経済損失は、社会全体で約3兆4000億円と推計されています(※1)。
40歳を過ぎるとホルモンの分泌量が急激に低下
女性ホルモンは、10代で分泌量が増加し、30代半ばまで活発に分泌されます。その後40歳を過ぎると、卵巣機能の低下によりホルモンの分泌量は急激に低下していきます。ホルモンの分泌量の低下に伴い、月経周期が不規則になり、やがて50歳ごろに閉経を迎えます。この閉経前後の10年間を「更年期」と言います。
更年期ではさまざまな症状が現れますが、その中でも日常生活に支障を来すような状態を「更年期障害」といいます。更年期障害の原因にはエストロゲンの分泌量の急激な低下が大きく関係しています。
