脳トレ四択クイズ | Merkystyle
「後悔はしてない」出した決断は…肯定も否定もしない、"親友の覚悟"|友人同士の不倫を止めたい

「後悔はしてない」出した決断は…肯定も否定もしない、"親友の覚悟"|友人同士の不倫を止めたい

うしなったものと、それでも残るもの

窓 女性 家 背中 暗い

それから数か月。里奈は夫と離婚した。修羅場もあったらしい。でも、最終的には話し合いで決着がついたという。

拓也はいま離婚調停中だ。子どもの親権や養育費。簡単ではない現実と向き合っている。2人は、以前のように頻繁(ひんぱん)には会っていないらしい。

「今は、それぞれのことをちゃんとおわらせる時期だから」

里奈はそう言った。あのころの、うわついた声ではない。

最近では、公園で会うこともほとんどなくなってしまった。子ども同士の距離も、自然と変わったのだ。

うしなったものは、きっと小さくない。それでも──

「後悔はしてない」

里奈はそう言った。私は、うなずくだけだった。

正しかったのかどうかは、きっとだれにもわからない。でも、あのままかくれて続けるよりは、ずっと誠実だと思った。

肯定もしない。否定もしない。友人として、できるのはそれだけ。大きな決断をした2人を、私はただ静かに見守る。

人を好きになることは時として、簡単には止められない。でも、どう向き合うかは選べる。

その選択のおもさを、きっと2人はこれから何度もかみしめるのだろう。

私は夜の窓の外を見ながら、静かに思った。だれかの人生を裁くほど、私は強くもなければえらくもない。でもせめて、道だけは見うしなわない人でありたい。

道を逸れそうになった親友たちとの関わりを通じて、私はそう思った。

そして、今はただ、2人の親友の選択が、あかるい将来につながることを祈るばかりだ。

あとがき:答えのない選択、それでも選ぶということ

「不倫」という関係に、明確な正解はありません。傷つく人がいる現実も止められない感情も、どちらも本物です。

この物語では、「かくれ続ける」ことをやめ、「順番を守る」という選択が描かれました。それは決してかるい道ではなく、多くをうしなう決断でもあります。

それでも、自分の選択に責任を持つこと。そして、友人として筋を通そうとすること。

だれかの人生を裁くことはできなくても、自分の立ち位置を選ぶことはできるのかもしれません。それぞれの未来が、少しでも誠実なものであることを願って──。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。

記事作成: tenkyu_writing

(配信元: ママリ

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