「神事の大切さ」を突き付ける一撃
A子さんが見せたのは、地鎮祭で神主さんが地面に日本酒を撒いている厳かな写真と、儀式の後の直会(なおらい)で、親族や関係者にお酒を振る舞い、残りを料理に使って空になった一升瓶でした。 「地鎮祭ではね、お酒を土地に撒いて清める儀式があるの。残ったお酒も、直会の席でみんなでいただいたり、豪華な料理に使ったりして、もう一滴も残ってないよ」 A子さんがそう説明すると、B子は鳩が豆鉄砲を食らったような顔で固まってしまいました。
さらにA子さんは、笑顔でトドメの一撃を放ちます。「だから、今から渡せるのはこの空き瓶か、お酒で清めた『現地の土』くらいしかないんだけど……。神様にお供えしたものだから、さすがに土は持って帰れないよね?」この強烈な皮肉に、ぐうの音も出ないB子。地鎮祭の作法も直会の意味も知らず、ただ高級酒をタダで手に入れようとしていたB子は、顔を真っ赤にして「ないなら最初からそう言えばいいのに!」と捨て台詞を吐いて逃げ帰っていきました。
常識外れなクレクレ攻撃には毅然とした態度で
自分の欲求ばかりを優先し、他人の事情やお祝いごとのマナーを無視するような人には、これくらいハッキリとした態度で接するのが正解かもしれません。
「どうせ飲まないなら」という勝手な決めつけで迫ってきたB子ですが、A子さんの機転と、古くから伝わる儀式の重みを伝えることで、見事に撃退することができました。その後、B子は職場で気まずそうにしており、A子さんにたかることもなくなったそうです。
新居の完成を前に、人間関係の整理もできてスッキリしたA子さん。これからは平穏な気持ちで、新しい生活のスタートを切れそうです。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:日向みなみ
出産を機に、子どもとの時間を最優先できる働き方を模索し、未経験からWebライターの世界へ。ライター歴10年の現在は、オンライン秘書としても活動の幅を広げている。自身の経験を元に、子育てや仕事に奮闘する中で生まれる日々の「あるある」や「モヤモヤ」をテーマに、読者のみなさんと一緒に笑って乗り越えるよう、前向きな気持ちになれるコラムを執筆中。

