猫のおしっこが臭い3つの理由
猫のおしっこが強くにおうのには、いくつもの要因が関係しています。体の構造や代謝の特徴、尿に含まれる特有の成分などが影響し合い、独特な刺激臭が生まれます。それでは、詳しく見ていきましょう。
1.おしっこに「フェリニン」が含まれているから
猫の尿には「フェリニン」と呼ばれるアミノ酸由来の物質が含まれています。フェリニン自体はほとんど臭いませんが、空気に触れると強い刺激臭を持つ物質に変化します。これが、猫のおしっこが臭い原因のひとつです。
フェリニンは縄張りを主張するためのマーキングにも関係しており、特に未去勢のオス猫で分泌量が多い傾向があります。分解が進むとニオイが残りやすくなり、一般的な洗剤では完全に落とすことができません。
2.おしっこに「コーキシン」が含まれているから
フェリニンの生成に関わっているのが「コーキシン」と呼ばれるタンパク質です。コーキシンは猫の尿に含まれているタンパク質で、フェリニンを安定して尿中へ分泌する役割を担っています。つまり、猫のおしっこのニオイの強さに関係している物質です。
また、コーキシンは縄張りの主張や異性へのアピールに関わる成分で、分泌量は成熟したオス猫ほど多い傾向があります。そのため、成猫になるにつれてニオイが強く感じられることもあるでしょう。
3.水分摂取量が少ないから
猫はもともと乾燥した砂漠地帯で暮らしていた動物です。そのため、水をたくさん飲む習慣がなく、体内で水分を効率よく利用できるように進化しました。水分摂取量が少ないとおしっこは濃縮され、老廃物やニオイのもととなる成分が高濃度で含まれるため、強いニオイの原因になります。
冬場や飲水量が減りやすい時期には、尿の濃度がさらに上がり、排泄後の刺激臭が気になる場合もあるでしょう。
おしっこのニオイでわかる病気とそのサイン
普段のニオイとは明らかに異なる異変を感じた場合、病気が隠れているかもしれません。
例えば、おしっこから甘酸っぱいニオイがする場合は糖尿病の疑いがあります。また、ツンとした刺激臭が異常に強くなったときは、細菌感染による膀胱炎や尿路感染症の可能性が考えられるでしょう。
一方で、シニア猫の場合は腎機能の低下により、逆に尿が薄くなってニオイがしなくなることもあります。
猫の健康管理においては、ニオイの変化だけでなく、回数や量、色も重要なサインとなります。何度もトイレに行くのに少量しか出ない、色が濁っている、血が混じっているといった症状が見られたら、緊急性の高い病気の可能性もあります。早急に動物病院を受診しましょう。

