
十郷は、火も水も電気も使わず、フタを開けた瞬間にふっくらした米が食べられる完全密封の備蓄食「米缶(こめかん)」の開発に成功した。3月11日(水)より、公式オンラインストアにて予約販売中だ。
価格は、6缶セット3,480円、12缶セット5,980円、24缶セット10,980円で、いずれも税込・送料込。
食に関する持続可能な社会づくりを実践している十郷

十郷は、「日本人をお腹いっぱいにする」を理念に掲げ、食の安全保障・農業の未来づくり・地域コミュニティの再生などの社会的活動に取り組む一般社団法人。
新潟県関川村を拠点に、米の生産支援からキッチンカーによる炊き出し活動、備蓄食の研究開発まで、食に関するあらゆる分野で持続可能な社会づくりを実践している。
原点は「令和の米騒動」が見せた現実と報道のギャップ

2024年の「令和の米騒動」。品薄・価格高騰が叫ばれる一方で、産地の新潟では米が余り、安く購入できる備蓄米を高値で転売する業者が横行するという、報道とはかけ離れた現実があったそうだ。この矛盾に直面した十郷の中井達朗代表は、「日本のお米と食を、消費者と農家の両側から守らなければならない」と確信したという。
その背景には、農業が抱える構造的な問題がある。農家の平均年齢は70歳前後。後継者不足とそれに伴う耕作放棄地の増加、コスト高騰による収益圧迫に加え、最も深刻なのが「手間をかけて良いお米を作っても、価格に反映されない」という矛盾だ。
業者による米の買取価格の相場は、主に生産地と品種で決まってしまうため、こだわりの部分がなかなか価格に反映されにくい現状がある。このような現状を変えるために、十郷は動き出した。十郷は、この流れを根本から変えることを使命としている。
