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「WPW症候群の症状」はご存じですか?見逃し要注意の“心臓のサイン”を医師が解説!

「WPW症候群の症状」はご存じですか?見逃し要注意の“心臓のサイン”を医師が解説!

WPW症候群の主な原因

先天的異常(ケント束)

先天的に胎児期に房室間に余分な筋線維が残存することで起きます。これが原因で心房と心室の間に正常なルート以外の電気の通り道ができてしまいます。

遺伝的要因

稀に家族性で、PRKAG2遺伝子変異が関連(心肥大合併例)するようです。心機能低下や不整脈の症状が出る場合があるため、家族歴がある場合は循環器科での定期的なチェックが推奨されます。

先天性心疾患の合併

先天性心疾患との合併でEbstein病では20〜50%にWPW症候群を認め、副伝導路が複数・再発難易度高めのため専門的治療必要です。

WPW症候群になりやすい人の特徴

性差と年齢

性別は男性にやや多い(男性:女性=約2:1)です。好発年齢は二峰性(生後直後/学童以降)で発症することが保存的に知られており、10~30代に最も多いです。

特定の疾患を有する方

Ebstein病など特定の先天性心疾患を持つ方はWPW症候群の頻度が高めです。

遺伝的背景

特定の遺伝子変異(PRKAG2等)を持つ家族歴がある場合、発症しやすくなります。生活習慣との明らかな関係は未解明ですが、過労やストレスが発作を誘発する一因となる可能性があります。

WPW症候群の治療法

カテーテルアブレーション

最終的には循環器内科医(循環器専門医、不整脈専門医)によるカテーテルアブレーションが推奨されます(成功率95%、再発5%未満)。早期のカテーテルアブレーションは“短期入院”。創部管理と経過観察に1〜2泊程度です。

薬物療法

投薬として上室性頻拍で迷走神経刺激法後にβ遮断薬・カルシウム拮抗薬、より危険な心房細動合併ではプロカインアミドなどの抗不整脈薬(Ⅰa,Ⅰc群)やカルディオバージョンなどが適応です。循環器科の外来または入院下で行われます。

経過観察

発作未経験の無症候性で低リスク(運動テストでデルタ波消失)の場合、まずは経過観察となります。リハビリというより生活指導(過労・カフェイン・飲酒制限)を含むフォローアップが大切です。

「WPW症候群の症状」についてよくある質問

ここまでWPW症候群の症状について紹介しました。ここでは「WPW症候群の症状」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

WPW症候群を発症すると疲れやすくなるのでしょうか?

桑原 優大(医師)

WPW自身が直接「持続疲労」を引き起こすことは少ないですが、頻拍発作が起きると極度の疲れを感じることがあります。発作が頻回・長時間になると心機能への負担で一時的に疲れやすくなり、活動耐性の低下や息切れも出やすくなります。発作がなければ日常的な疲労感は少ないとされています。

まとめ

WPW症候群は「生まれつきの余分な電線」による異常伝導が原因。多くは無症状ですが、発作時には動悸・めまい・失神の可能性あり。型(A/B/C)は心電図上の分類であり、治療方針に本質的差はありません。小児/成人ともに、迷走神経刺激や薬物療法、必要であればカテーテルアブレーション(循環器専門医)で治療可能。家族性・Ebstein病合併例はリスクが高く、専門対応が望ましい。無症状でも将来リスクがある場合に備え、経過観察・検査を行います。疲れやすさは「頻拍発作時の後遺症」であり、常に感じるわけではありません。

「WPW症候群」に関連する病気

「WPW症候群」から医師が考えられる病気は4個ほどあります。
各病気の詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

心臓・不整脈に関連する病気

心房細動

エプスタイン病肥大型心筋症

レーベル遺伝性視神経症

健康診断の心電図検査で見つかる病気でもあり、30代以下の若年者に多く、1000人に1-2人に見られますが、3人に2人は一度も症状がないまま経過すると言われています。

「WPW症候群」に関連する症状

「WPW症候群」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状の詳細についてはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

動悸

息切れ

失神

胸痛めまい

子供の場合は、母乳やミルクを飲まない、ミルクを続けて飲めない、汗をすごくかく、チアノーゼ、呼吸が速いなどの症状が見られることもあります。

参考文献

最新ガイドラインに基づく循環器疾患 診療指針(2024-2025)総合医学社

今日の診療指針(2024) 医学書院

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配信元: Medical DOC

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