私は冷たい人間なのだろうか…
結局、私は話を聞いてもらうことすらできず、ひたすら聡里の愚痴にあいづちを打つだけで時間が過ぎていきました。
帰り道、私の脳内ではさまざまな思いをぐるぐるとめぐっていました。「こんなの対等な友人関係じゃない」と怒る自分もいましたが「愚痴を聞かされたくらいでこんなにモヤモヤするのは冷たいのでは」と自分に失望する自分もいます。聡里は私を頼っているだけで、私に対してなにか攻撃してくることはありませんでした。なのに、突き放した自分にも少しモヤモヤしたのです。
帰宅して玄関を開けると、士郎さんが「おかえり。楽しかった?」と笑顔で迎えてくれました。その温かさに触れた瞬間、張り詰めていた糸が切れ、私は涙があふれてきました。
「……楽しくなかった。なんか疲れちゃったよ」
私の声は、自分でも驚くほど震えていました。
あとがき:搾取される側が気づく「違和感の正体」
せっかく勇気を出して打ち明けた悩みを聞いてもらえない――これは友情において最も悲しい瞬間の一つです。第2話のポイントは、聡里にとって亜紀が「対等な友人」ではなく「便利な感情のゴミ箱」になっていたこと。
士郎さんの温かさに触れて糸が切れた亜紀。彼女が自分の流した涙の理由を直視し始めた、重要な転換点です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

