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便潜血検査は「陰性」なのに見つかった『大腸がん』… 医師が語る“見逃し”の現実

便潜血検査は「陰性」なのに見つかった『大腸がん』… 医師が語る“見逃し”の現実

大腸がん検診で「便潜血検査の結果は陰性」といわれても、大腸がんが見つかることはあります。なぜ見逃しが起こるのか、どんな人が注意すべきなのか。検査の限界と、早期発見のためのポイントについて、西八王子やまたか消化器内視鏡クリニックの山髙先生に解説してもらいました。

※2025年10月取材。

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監修医師:
山髙 謙(西八王子やまたか消化器内視鏡クリニック)

2012年山梨大学 医学部卒業。2014年慶應義塾大学医学部 外科(一般・消化器) 入局。2016年慶應義塾大学医学部 外科(一般・消化器) 腸班。川崎市立川崎病院、練馬総合病院での勤務を経て、2023年山高クリニック(2025年に西八王子やまたか消化器内視鏡クリニックに改名)副院長に就任。

便潜血検査の結果が陰性でも大腸がんが見つかることはある?

便潜血検査の結果が陰性でも大腸がんが見つかることはある?

編集部

便潜血検査の結果が“陰性”なのに大腸がんが見つかることはあるのでしょうか?

山髙先生

はい、あります。便潜血検査は大腸がんを早期発見するための有効な方法ですが、残念ながら精度は100%ではありません。実際、陰性だった人の中から大腸がんが見つかるケースは存在します。これは、がんがあってもまだ出血していなかったり、採便のタイミングによって血液がうまく検出されなかったりすることがあるためです。

編集部

そうなると、便潜血検査は意味がないということでしょうか?

山髙先生

いえ、決して意味がないわけではありません。便潜血検査は、大腸がんの早期発見において有効な手段です。実際に、定期的に継続して検査を受けることで、大腸がんによる死亡率を下げる効果があることが科学的に証明されています。ただし、先ほど話したように精度が100%ではないため、「陰性だったから大丈夫」と安心しすぎないことが大切なのです。

編集部

便潜血検査が陰性でも、継続して検査を受けることが必要なのですね。

山髙先生

はい。たとえ陰性であっても、年1回は定期的に受け続けることが重要です。検査を毎年続けることで、「見逃し」のリスクを最小限に抑えることができます。

便潜血検査が「陰性」でも、がんの可能性がゼロではない理由

なぜ、陰性でも大腸がんが見つかることがあるのか?

編集部

なぜ便潜血検査で大腸がんが見逃されることがあるのでしょうか?

山髙先生

便潜血検査は、便に混ざった微量の血液を調べる検査ですが、大腸がんは常に一定量を出血しているわけではありません。たまたま採便時に出血が止まっていれば、結果は陰性になってしまいます。また、がんになる前の段階である「ポリープ」は、便潜血検査では反応しないこともあります。さらに、大腸がんは進行が非常にゆっくりしており、初期段階では出血が少ないため、検査で捉えきれないことがあるのです。

編集部

そのほか、理由はありますか?

山髙先生

はい、検査法によっても見逃される確率は変わってきます。たとえば、2日間かけて便を採取する「2日法」に比べ1回だけの「1日法」のほうが、見逃しのリスクが高いことが分かっています。また、便を採取する部位や、採取後の保存状態によっても結果は左右されます。見逃しを防ぐためには、正しい方法で採便をおこなうことが重要です。

編集部

がんの部位によっても見逃される確率は違うのでしょうか?

山髙先生

はい。大腸の右側(上行結腸など)にできたがんは、左側のがんに比べて見逃されやすい傾向があります。右側で出血しても、腸内を通過するうちに血液が分解されて検出されにくくなってしまうからです。

配信元: Medical DOC

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