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便潜血検査は「陰性」なのに見つかった『大腸がん』… 医師が語る“見逃し”の現実

便潜血検査は「陰性」なのに見つかった『大腸がん』… 医師が語る“見逃し”の現実

見逃しを防ぐためにはどうしたらよいか?

見逃しを防ぐためにはどうしたらよいか?

編集部

見逃しを予防するために、便潜血検査を受ける際に注意すべきことはありますか?

山髙先生

まず、採便の際は血液が混ざりやすい部分(便の表面)をまんべんなく取るようにしましょう。また、生理中や痔による出血があるときは、大腸からの出血かどうかが判別できず結果に影響するため、避けるのが望ましいです。そのほか、2日分しっかり採便すること、提出まで冷暗所で保管することなど、正しい方法を守って受けることが正確な判定につながります。

編集部

便潜血検査以外の検査で補うことはできますか?

山髙先生

やはり、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が最も確実です。特にお伝えしたいのは、大腸がんの発症リスクが高まる40歳を過ぎたら、一度は検査を受けておくべきだということです。その後の頻度については、3〜5年に1回を目安におこなうのが一般的ですが、家族に大腸がんの既往がある人は1〜3年ごとなど、より短いスパンでの受診が望ましい場合もあります。自分の状況に合わせて、医師と相談しながら最適な検査間隔を決めていきましょう。

編集部

そのほか、気をつけることはありますか?

山髙先生

何らかの症状があるときには、早めに医療機関を受診しましょう。具体的には、血便、下痢や便秘の繰り返し、腹痛、体重減少といった症状が続く場合です。これらがあるときは、たとえ便潜血検査の結果が陰性だったとしても、迷わず大腸カメラを受けてください。「検査で異常がなかったから」と過信せず、体が発しているサインを見逃さないことが何よりも大切です。また、2回分の便を提出する「2日法」の場合、たとえ1日分だけでも陽性と判定されたら、必ず大腸カメラを受けるようにしましょう。

編集部

日常的に意識しておいたほうがよいことはありますか?

山髙先生

日頃から、自分の「便の色・形・回数」を意識しておくことです。「いつもと違う状態」が何日も続く場合は、検査の結果にかかわらず、早めに医師に相談しましょう。自分の体調の変化に敏感でいることこそが、最大の予防策になります。

編集部

特に、どんな人が注意したらよいでしょうか?

山髙先生

一般的に、以下の条件に当てはまる人は大腸がんを発症するリスクが高まるといわれています。該当する項目が一つでもあれば、ぜひ積極的に大腸カメラを受けてほしいと思います。
・喫煙習慣がある(現在喫煙している、あるいは過去に喫煙歴がある)
・肥満気味である
・糖尿病を患っている
・便秘がある
・加工肉(ハムやソーセージなど)をよく食べる

編集部

最後に、メディカルドック読者へのメッセージがあれば。

山髙先生

大腸がんは、今や、早く見つければ治せる時代になっています。私はこれまで外科医として多くの手術に携わってきましたが、その中で「もっと早く発見できていれば手術が不要だったのに」というケースにたくさん立ち会ってきました。だからこそ、手軽な便潜血検査と精度の高い大腸カメラ、この両方を適切に組み合わせることの大切さを痛感しています。症状がなくても定期的に検査を受けることが、自分の未来を守る一番の近道です。ぜひ、怖がらずに積極的に検査を受けてほしいと思います。

編集部まとめ

大腸がんは早期に見つかれば、治療の選択肢が広がり、体への負担も最小限に抑えることができます。自覚症状がないと「自分はまだ大丈夫」と考えてしまいがちですが、定期的な検査を受けることこそが、確実な予防への第一歩です。便潜血検査と大腸カメラ、どちらも“自分のための安心材料”としてぜひ活用してください。

配信元: Medical DOC

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