ステージC・Dで必要なケアは? 治療の目的は?
編集部
ステージCとは、どのような状態ですか?
今村先生
ステージCは、心臓の異常に加えて息切れやむくみなどの心不全症状が表れている段階です。多くの患者さんがこの段階で心不全と診断されます。薬物治療、生活管理、運動療法を組み合わせた包括的な治療が必要になります。
編集部
ステージCで、特に気を付けるべき点は何でしょうか?
今村先生
薬の継続、減塩、水分管理、毎日の体重測定です。体重増加や息切れの悪化は再燃のサインです。また、感染症や過労が悪化の引き金になるため、無理をしない生活を心掛けることも大切です。
編集部
ステージDは、どのような治療が行われますか?
今村先生
ステージDは、標準治療を行っても症状がコントロールできない重症心不全の段階です。入退院を繰り返すことが多く、補助人工心臓、在宅医療、緩和ケア、心臓移植などを含めた治療選択が検討されます。生活の質をどう守るかも重要なテーマになります。
編集部
ステージによって治療法やケアが異なるのですね。
今村先生
はい。詳しい治療やケアの方法はガイドラインによって定められており、特に「心不全はどのような経過をたどるのか」や、薬物療法の流れなどについても詳しく述べられています。ガイドラインはWeb上(2025 年改訂版 心不全診療ガイドライン、心不全予防に関するステートメント)で読むこともできるので、インターネットで検索して病気に関する理解を深め、治療や予防に役立ててほしいと思います。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
今村先生
これまでは、心不全は「発症してから治療する病気」と考えられがちでした。しかし、高齢化が進む今、どれだけ早い段階から予防できるかが重要になっています。例えば高血圧を治療する場合でも、心不全予防効果が期待できる薬を適切に選び、生活習慣病の段階から血圧目標をより厳格に管理していくことが大切です。そのためには、本人が病気を正しく理解し、予防の意識を持つことが欠かせません。積極的に医師に話を聞くなどして、病気に関する理解を深めてほしいと思います。また、心不全は高齢者だけの病気ではなく、若い人でも無理を重ねることで発症するケースがあります。健康診断で異常を指摘された場合は放置せず、必ず受診してください。特に、「息切れしやすい」「疲れやすい」「以前は普通にできていたことがつらく感じる」などの変化があれば、早めの相談が重要です。
編集部まとめ
心不全は「年を取ってから起こる病気」と思われがちですが、若い頃から予防の視点を持つことがとても重要です。高血圧や生活習慣病の段階から適切に管理し、健診での指摘や体調の変化を見逃さないようにしましょう。気になる症状があれば、早めに医療機関を受診してください。

