
東京・渋谷区でバーを運営する「傷ついたダンサーが集まるBAR キズキ」が、2025年より店舗のサービス改革を実施。月に8回、スナック業態のイベント「スナックKIZUKI」を行い、通常の3〜4倍の集客を記録している。
飲む場所ではなく人に会いに行く場所へ

「傷ついたダンサーが集まるBAR キズキ」は、従来のオーセンティックバー営業はそのままに、カラオケと対話を軸にしたスナック業態のイベント「スナックKIZUKI」を2025年1月に月2日の試験的運営として開始。さらにその営業日に限り、営業時間を深夜28時まで延長した。

その結果、「スナックKIZUKI」営業日の来店客数は通常営業時の3〜4倍を記録。好評のため、3月には月8日へと拡大。来店客からは「カラオケできるようになってよかった」「こういう場所を探していた」「スタッフが盛り上げてくれるから楽しい」といった声が寄せられ、「ただ飲む場所」ではなく「人に会いに行く場所」へと進化した。
取組の背景
今回の取組の背景について、帝国データバンクの調査によると、2025年の飲食店倒産件数は過去最多を更新。小規模なバー・スナック業態は、物価高騰による客離れと人手不足の二重苦に直面している。また「ただお酒が飲めるだけの店」から客足が遠のく傾向が顕著に。一方で、リモートワークの定着や「働き方改革」の浸透により、「終電後も語り合える深夜の居場所」を求める潜在需要は置き去りにされていた。
こうした業界の構造変化を逆手に取り、「傷ついたダンサーが集まるBAR キズキ」は「深夜営業延長」と「スナック業態への進化」という、業界の定説とは真逆の戦略に踏み切ったとのことだ。
