グラスの中に、故郷の香り

ドリンクにも、さなっぺさんのルーツがそっと息づく。おすすめは、生すだち酎ハイ。徳島県産のすだちを目の前でぎゅっと搾る一杯だ。柑橘の爽やかさが、からだの奥にすっとしみてくる。

もうひとつは、実山椒を漬け込んだジン。ピリッとした刺激のあとに広がる清涼感が、料理との相性も抜群。香りで飲むお酒、という感じがする。
音があれば、人が集まる

月に一度、KezaKezaは小さなライブハウスになる。ミュージシャンや仲間が集まり、音を奏で、グラスを交わし、夜が深まっていく。
「まちの外から来る人が多いんです」と、さなっぺさん。でも不思議と、この店に何度か通ううちに、みんな布施の風景になじんでいく。ふらりと来て、誰かを連れて、またふらりと帰る。そんな連なりが、静かにまちと混ざっていく。
