エスカレートする母
「ふん、なによ。せっかくの親切心に泥を塗るのね」
鬼のような形相で母は自分の家の方に帰っていきました。その日は引き下がってくれたように見えたのですが、翌日以降、母のしつこい恨み節に私は頭を悩ませることになったのです。毎日のように私を呼び止めては、浩二の態度が気に入らないと言い続けます。私は頭がおかしくなりそうでした。
そこで私は母がいない時間帯に父を呼び出し、これまでのすべてをぶちまけました。母が勝手に家に入ったこと、浩二を侮辱し続けていること、孫の世話にまで金銭を要求されたこと。父は驚きながら話を聞いてくれて、その日のうちに母を厳しく諭してくれました。
「いい加減にしろよ。お前がしていることの方がよほど非常識だぞ」
しかし、母は「あなたに私の気持ちなんてわからないわよ」と意に介す様子はなく、態度を軟化させることもありませんでした。母の強硬な態度によって、私たちの平穏な生活は徐々に壊されていったのです。
あとがき:聖域を侵す、母という名の侵入者
プライバシーの欠落した母の行動は、恐怖を通り越して狂気すら感じさせます。自分の正義を疑わず、指摘されれば「逆ギレ」で返す姿は、対話が不可能な絶望を物語っていますね。夫の浩二が勇気を出して伝えた言葉さえ、母のプライドを傷つける火種にしかならなかったようです。
父の言葉も届かない今の母にとって、娘は一人の女性ではなく、自分を肯定するための道具なのでしょうか。この断絶が、物語を大きな決断へと動かしていきます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

