血圧の左右差は大動脈解離のサイン?メディカルドック監修医が、発症時に見られる血圧差の目安や、背景にある動脈硬化、血管壁の脆弱性などの原因を詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「血圧の左右差」がどれくらいあると「大動脈解離」を発症しやすくなる?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
佐藤 浩樹(医師)
北海道大学医学部卒業。北海道大学大学院医学研究科(循環病態内科学)卒業。循環器専門医・総合内科専門医として各地の総合病院にて臨床経験を積み、現在は大学で臨床医学を教えている。大学では保健センター長を兼務。医学博士。日本内科学会総合専門医、日本循環器学会専門医、産業医、労働衛生コンサルタントの資格を有する。
「大動脈解離」とは?
大動脈解離とは、大動脈の壁が裂けて血液が壁の内側へ入り込み、壁が二層に裂けてしまう、命に関わる疾患です。胸や背中の急激な激痛で発症します。血流が遮断されることがあるため、病変場所によって、さまざまな臓器に障害を起こす可能性があります。
血圧の左右差がどれくらいあると大動脈解離を発症しやすくなる?
明確な基準はありません。ただし、実際に大動脈解離が起きた際には、血圧の左右差が20mmHg以上みられることが多く、重要なサインの一つになります。これは、解離によって片側の腕へ向かう血流が障害されるためです。一方で、血圧に左右差があるからといって、それ自体が大動脈解離を直接起こすわけではありません。左右差が大きい場合は、背景に動脈硬化などが存在する可能性が高く、それが結果として大動脈解離のリスクを高めることがある、ということです。

