決別の決意と意外な母の過去
ある日、家を出ていく決意を父に話してみると「間に入ってやれなくて申し訳なかった。お前たちの人生を歩みなさい」と背中を押してくれました。母が出かけている間に父と改めて話すと、父は母の過去について知っていることを話してくれました。
どうやら、母は子どものころ、実の母に育児放棄されてしばらく施設にいたことがあったようです。父親は家を出ていってしまい、親族にそだてられたのだそう。思えば、私が物心ついた時には祖父はもういなくて、母は父親について一切話してくれたことはありませんでした。
知らなかった事情はあったものの、だからといって娘やその夫を傷つけて良い理由にはなりません。
私は浩二に対しても二世帯住宅から出ていきたい気持ちを伝え、浩二も賛成してくれました。その日から私たちは秘密裏に家を探し、荷物を少しずつまとめ、この監獄から飛び出す準備を進めていったのです。
あとがき:鎖を断ち切るための痛み
ついに諒子が立ち上がりました。逆上した母が放つ「お金を返せ」という言葉は、愛情を取引の道具にしていた証拠。一方で、母の過干渉の裏側にあった悲しい過去が明かされ、単なる悪役ではない、母という人間の歪みが浮き彫りになります。自分が受けられなかった愛情を歪んだ形で娘に注いでしまった母。しかし、その連鎖を断ち切るのが親の責任です。浩二の小さな背中を守ろうとする諒子の母としての強さに、応援したくなる回です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

