嫌味と修羅場
彼女は微笑みながら、「終電ギリギリだから、うちに泊まればいいとは言ったんだけど、明日仕事だし帰るって言うのよ」と続けました。
その言葉に、1日ずっと彼女の言動にモヤモヤしっぱなしだった私は思わず、言い返してしまいました。「最近、度を超えていない? 正直、いい気はしないよ」と。
すると彼女からは「ヤキモチ? 私のほうが彼のこと、わかっているかもね」と、あざ笑うような挑発が返ってきました。
不穏な空気になった私たちの間を、慌てて割って入ってきた彼。その言葉にも衝撃でした。「気にするなよ。今はまじで何もないから」。今「は」? すると、「私たち、短い期間だけど昔付き合ってたんだよね」と、女性が微笑んで……。
私はそこでようやく理解しました。女性の言動は無意識なものではなく、確信犯的なものだったと。彼に下心はないように見えましたが、今回の出来事を招いた原因は、間違いなく彼の“やさしさ”でした。彼とは別れたものの、本当に“男女の友情”は存在するのか、改めて考えさせられた出来事です。
著者:榊原愛七/30代女性・1児の母。看護師・カウンセラー兼、恋愛エピソードを執筆するライター。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)
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