異型狭心症の代表的な症状
代表的な症状は、突然生じる胸部症状です。安静時、特に夜間や早朝に多くみられます。数分から15分ほどで自然に軽快することが多いです。具体的な症状は以下の通りです。
安静時の胸痛
突然、胸が締めつけられるような胸痛が起こります。この痛みは、安静時に多く、特に夜間や早朝に現れやすいのが特徴です。痛みの持続時間は、数分から15分程度です。症状が出た時は、安静にして、ニトログリセリンが手元にあれば舌下して様子をみましょう。多くの場合はこの処置で症状が治まります。しかし、発作が何度も繰り返されたり、長時間続いたりする場合には、早めに循環器内科を受診することが重要です。
明け方の胸部不快感
早朝に、胸部不快感が現れることがあります。この症状は、胃の不調や胸やけと間違われることもありますが、食事とは関係なく起こるのが特徴です。その際、ニトログリセリンを使用して症状がよくなる場合は、異型狭心症の可能性があります。原因がよくわからない胸部不快感が何度も続く時は、消化器科ばかりではなく、循環器内科の受診を検討しましょう。
肩やあごの痛みを伴う胸痛
胸痛に加えて、左肩やあごなどに放散する痛みが現れることがあります。心筋虚血による関連痛(放散痛)であり、冷や汗や息苦しさを伴うこともあります。このような症状が出た場合、ただの肩こりや歯痛と自己判断せず、ニトログリセリンがあれば使用しましょう。症状がよくなる場合は、異型狭心症の可能性があります。症状が改善せず、15分以上続く場合は、緊急性が高い急性冠症候群の可能性もあるので、医療機関を受診しましょう。救急車の要請も加味しましょう。循環器科や救急科での診断が必要です。
異型狭心症の主な原因
喫煙、寒冷刺激、ストレスによる自律神経の乱れなどがあります。これらが冠動脈のけいれん(攣縮)を起こし、一過性に心筋への血流が減少し胸痛を起こします。原因の具体的な説明は以下の通りです。
ストレスや自律神経の乱れ
精神的ストレスや睡眠不足などにより自律神経のバランスが乱れると、冠動脈が過敏に反応し、けいれんを起こしやすくなります。その結果、突然、胸痛が起こります。この症状が心臓由来かどうかを自身で鑑別することは難しいです。特に、胸痛に加え、動悸や息苦しさを伴う場合は軽視せず、早めに循環器科を受診しましょう。
寒冷刺激
寒い朝などの寒冷刺激は、交感神経の活性化を通じて、冠動脈のけいれんを起こす要因になります。これにより、起床時などに、突然、胸痛が起こることがあります。気温の低い時期に症状が増える傾向があるため、寒冷対策が重要です。症状が強い時は、急性冠症候群との鑑別が必要となるケースもあるため、循環器科や救急科を受診しましょう。
喫煙
喫煙は、異型狭心症の最大の危険因子です。ニコチンや一酸化炭素によって冠動脈がけいれんしやすくなるためです。血管がけいれんすることで心筋への血流が一時的に途絶え、胸痛が起こります。症状が強い時は、急性冠症候群との鑑別が必要となるケースもあるため、循環器科や救急科を受診しましょう。禁煙は、再発予防として最も重要な対策です。皆さん、禁煙しましょう。

