異型狭心症の検査法
異型狭心症を診断するには、発作時の心電図や冠動脈の変化を正確にとらえることが重要です。具体的な検査内容については、以下をご覧ください。
ホルター心電図
ホルター心電図は、循環器内科を標榜する一般病院やクリニックで受けることができます。小型の記録機器を胸に装着し、24時間、日常生活を送りながら心電図を記録します。入院の必要はなく、外来で実施可能です。装着当日に帰宅し、翌日に機器を返却して検査終了となるため、1〜2日の通院で済みます。
冠動脈造影検査+アセチルコリン負荷試験
この検査は、心臓カテーテル設備のある循環器専門病院や総合病院の循環器内科で行われます。カテーテルを使って冠動脈に造影剤とアセチルコリンを注入し、冠動脈のけいれんを人工的に誘発し評価します。基本的に入院が必要で、通常は1〜2泊の短期入院が必要です。
異型狭心症の治療法
異型狭心症の治療は、カルシウム拮抗薬や硝酸薬などで冠動脈のけいれんを抑えることが基本です。禁煙やストレス軽減など生活習慣の改善も重要です。詳しい説明は以下の通りです。
薬物療法(カルシウム拮抗薬・硝酸薬)
カルシウム拮抗薬は、冠動脈のけいれんを改善する作用がある薬物で、第一選択薬です。また、硝酸薬(ニトログリセリンなど)は、発作時の冠動脈を拡張し、胸痛を和らげる即効性のある薬剤です。循環器内科外来で処方され、舌下錠は発作時の頓服薬として広く使用されています。
生活習慣の改善
再発予防として、食事指導、禁煙、運動療法などを組み合わせた生活習慣の改善が重要です。主治医に加え、看護師、管理栄養士、理学療法士などのコメディカルスタッフが対応します。ストレスマネジメントも含むことがあり、再発予防として大切です。
「異型狭心症」についてよくある質問
ここまで異型狭心症について紹介しました。ここでは「異型狭心症」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
安静狭心症と異型狭心症の違いについて教えてください。
佐藤 浩樹(医師)
どちらも「安静時に胸の痛みが起こる」という共通点があります。ただし、原因には違いがあります。安静狭心症は、一時的なけいれんや動脈硬化によって、冠動脈に狭窄が生じることが原因です。一方、異型狭心症は、冠動脈のけいれんが原因で、動脈硬化による狭窄がないことも多いです。
まとめ
異型狭心症は、冠動脈のけいれんによって安静時に胸痛が起こる疾患です。喫煙、ストレス、寒冷などが誘因となりやすく、早朝や夜間に症状が出るのが特徴です。心電図や冠動脈造影で診断し、治療は薬物療法が中心です。適切な治療により予後は良好ですが、放置すると不整脈や心筋梗塞の発症につながり命にかかわることがあり注意が必要です。
「異型狭心症」に関連する病気
「異型狭心症」から医師が考えられる病気は8個ほどあります。
各病気の詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
循環器内科系の病気
労作性狭心症
急性心筋梗塞不安定狭心症
肺塞栓症呼吸器内科系の病気
胸膜炎消化器内科系の病気
逆流性食道炎精神科系の病気
不安障害
パニック障害胸痛はさまざまな疾患で起こります。命にかかわる場合もあります。医療機関を受診し、適切な診断・治療を受けて下さい。
「異型狭心症」に関連する症状
「異型狭心症」と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状の詳細についてはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
異型狭心症のサイン
胸痛胸部圧迫感
胸部違和感
肩や腕の痛み
冷や汗
呼吸困難
動悸めまい異型狭心症が起こるとさまざまな症状が起こります。これらの症状が続く場合は、ためらわずに病院を受診しましょう。
参考文献
冠攣縮性狭心症の診断と治療に関するガイドライン(2013年改訂版) 日本循環器学会
2023年JCS/CVIT/JCCガイドラインフォーカスアップデート版 冠攣縮性狭心症と冠微小循環障害の診断と治療 日本循環器学会
あわせて読みたい
- 「急性心不全の前兆となる3つの初期症状」はご存知ですか?予防法も医師が解説!
──────────── - 「心電図検査」で何がわかる?や再検査の内容や注意点など医師が徹底解説!
──────────── - 胸の真ん中に痛みがある…どんな病気が考えられる? 痛みの場所ごとに異なる原因を解説
────────────

