私はめったに会う機会のない、親族の間で“酒豪モンスター”と呼ばれている叔父。そんな叔父が参列した、兄の結婚式での出来事です。「還暦も過ぎているし、まさかお酒のトラブルは起きないだろう」という期待は見事に裏切られ、終始ハラハラしっぱなしの1日となってしまいました。


“酒豪モンスター”と呼ばれる叔父
私たち3兄妹の中で最初に結婚した兄。親族一同、晴れの日を心から祝う気持ちで会場に集まりました。遠方から駆けつけた親族の中には、例の叔父の姿もありました。
問題の叔父とは、私自身も普段ほとんど顔を合わせることがありません。しかし、過去には「友人の結婚式で泥酔して金屏風を破った」「昼から飲んで酔いつぶれ、山手線を10周した」などの凄まじい武勇伝(?)を持つ人物です。それでも「さすがに年齢も年齢だし、もう落ち着いているだろう」と思っていました。
披露宴開始とともに響き渡るヤジ…
ところが、兄夫婦が披露宴会場に入場した瞬間、早くも異変が起こります。みんなの拍手が鳴り響くよりも早く、「新郎、ヒョロヒョロやなぁ!」「男のクセに情けないぞ!」と、すでに泥酔した叔父の大声が会場に響き渡ったのです。
いつの間にそこまで飲んだのか……。一気にざわつく会場で、私は笑うこともできず、ただただ冷や汗を流すばかり。式場内は一瞬にして異様な空気に包まれてしまいました。
叔父は酔うと他人の忠告を聞かないどころか、逆ギレして余計に手が付けられなくなるらしく、一緒にいた叔母(叔父の妻)やいとこ(叔父の娘)も、もはや何も言えないようでした。
その後も事あるごとにヤジを飛ばし続けた叔父でしたが、極めつきは“花嫁の手紙”の場面でした。新婦が涙ながらに手紙を読み上げ、会場が感動に包まれるはずのシーンで、叔父は「泣ける!」「ええ娘さんやー!!」と、言葉の一つひとつに合いの手のようなガヤを入れ始めたのです。
私を含め、新郎側の親族は赤面を通り越して青ざめていました。

