私たちは大阪で暮らしています。夫には腰痛の持病があり、年に数回、義実家のある熊本に長く滞在して温泉に通う習慣があります。最初のうちは私も一緒に行っていましたが、回数を重ねるうちに、その移動や滞在が少しずつ負担になっていきました。そんな中、ある出来事をきっかけに、私たち夫婦はようやく無理のない形を見つけることができたのです。
温泉にハマった夫の習慣
夫はリモートワークが中心で、年に3回ほど熊本へ帰り、それぞれ1カ月ほど温泉に通っています。腰痛をやわらげるための湯治が目的で、本人にとっては欠かせない習慣のようです。
当初は私も一緒に車で向かい、途中で運転を交代しながら熊本を訪れていました。現地では数日だけ一緒に過ごし、その後は私だけ新幹線で自宅へ戻る流れです。そして夫が1カ月ほど滞在したあと、今度は私が再び熊本へ向かい、一緒に車で帰る、という流れが自然と定着していきました。
観光気分が修行に変わった日々
最初のころは、ちょっとした旅行のようで楽しめていました。けれど回数を重ねるうちに、楽しさよりもしんどさが勝るようになっていったのです。
長距離の移動に加え、新幹線代や手土産代もかかります。熊本にいる間は、夫の食事の支度をすることも多く、気づけば体力だけでなく気持ちの余裕まで削られていました。
さらに、私自身も腰痛を抱えるようになり、長時間の運転や新幹線での移動がつらくなっていきました。それでも夫は悪気なく「一緒に来てほしい」と言います。私としては、その気持ちに応えたい思いもある一方で、「なぜ毎回当然のように頼られるのだろう」と、複雑な気持ちを抱えるようになっていきました。

