
北海道新十津川町で1979年より暖簾を守り続けてきた「大畠精肉店」。
同社は、現会長である『おばあちゃん』が長年守り続けてきた原点の味「おばあちゃんのホルモン」を次の世代へつなぐブランドへ育てていくため、3月18日(水)よりクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にてプロジェクトを開始した。
手間をかけて受け継いできた「原点の味」とは

およそ半世紀前、地域や家庭によっては、ホルモンはまだ一般の食卓で広く親しまれている食材とは言いがたく、食肉加工の副産物として扱われることもあった。
大畠精肉店の原点は、創業以前の時期にさかのぼる。かつて家業として営んでいた蹄鉄業が立ちゆかなくなり、暮らしが厳しかった頃、現会長は近所で豚を飼っていた知人から譲り受けたホルモンを、裏庭の冷たい水で何度も丁寧に洗い、独自の特製タレで味付けした。

「少しでも栄養のあるものを食べてほしい」と地元の消防団に振る舞ったホルモンは「臭みが少なく食べやすい」と喜ばれ、地域の中で少しずつ評判になっていった。
当時は資材も十分ではなく、袋を洗って再利用しながら小分けにして販売していたという。たくさんの苦労の中から、現在の新十津川名物「大畠のホルモン」の歴史が始まった。
愛される理由は徹底した下処理と二段構えの味付け

地元の人から最も多く寄せられてきたのが、「ホルモンは独特の臭みが苦手だったけれど、大畠さんのは食べやすい」という声だ。

その理由は、創業当初から47年間、大切に守り続けてきた「徹底した下処理」と「二段構えの味付け」にある。

新鮮な豚の腸を流水で何度も丁寧に洗い流すことで独特の臭みを抑え 、まずは優しい味噌の下味をつける。

それを焼き上げ、おばあちゃん特製の焼き肉のたれにくぐらせる。その素朴な味が地域で親しまれてきた。
