3.足跡は一直線に並ぶ(狐歩き)
猫は、後ろ足が前足の足跡を踏むようにそっと歩きます。この歩き方は「狐歩き」と呼ばれ、体のバランスを崩さず、静かで正確に移動できる方法です。
足跡が一直線に並ぶことで、接地面が少なくなり、ほとんど音を立てずに歩けるのも特徴です。さらに地面への接触が最小限になることで、痕跡やニオイも極力残さず移動できるとも考えられています。
この「狐歩き」は、野生本能の名残ですが、現代のイエネコにも自然に残っている動きです。狭い場所や障害物の多い場所でも、猫がスムーズに歩けるのは、この優雅な動きに秘密があるともいわれています。
4.状況に応じて歩き方を変える
猫は状況に応じて歩き方を変えています。静かに忍び足のように歩くのがデフォルトですが、遊んでいるときや走るとき、警戒しているときには、体全体を使った歩き方になり、動物学ではそれぞれの歩き方に名前がついています。
ウォーク(walk/狐歩き)
後ろ足を前足の足跡の上にそっと置くような歩き方。猫の基本の歩行です。
側対歩
ウォークがやや速くなったときにこう呼ばれます。左右の足を同じ側ずつ動かす歩き方です。
トロット(速歩)
中速でリズムよく歩く歩き方。軽い足取りで軽やかに歩く様子から「楽しそうにしてる」「るんるん♪」などと表現されることがあります。遊びや探検時にも見られます。
ペイシング(側対速歩)
左右の足を同時に動かす歩き方。狩りや遊びのときに、獲物やおもちゃに気づかれないように忍び寄る動作のことです。
ステルス歩行
忍び足のように静かに近づくときの歩き方。じゃれる前や獲物に接近するときに使います。
ギャロップ
全力で走るときの跳ねるような歩き方です。
なお、特に子猫に多くみられる「やんのかステップ」は、ステルス歩行やペイシングの警戒・威嚇版と考えられるでしょう。

