否定も肯定もしない…友人が選んだ未来
あれから、しばらく連絡はなかった。里奈からも、拓也からも。静かすぎて、逆にこわかった。
──私が余計なことをしたせいで、全部、こわれたかもしれない。
そんな考えがよぎるたび、胸がおもくなった。
ある日、里奈からメッセージが届いた。
「奈緒、今度ご飯行ける?」
短い一文。絵文字もない。私は少しまよってから、「いいよ」とだけ返した。
当日、指定された店に入ると、そこにいたのは里奈と拓也だった。
おもい空気の中、どこか覚悟を決めたような静けさがあった。まず口を開いたのは、拓也だった。
「奈緒…この前はありがとう。俺たち、ちゃんと話したんだ」
すると、里奈が続けて話し出した。
「中途半端なまま続けるのはちがうって…だから──」
緊張が高まり、私はゴクリとつばを飲んだ。
「お互い、離婚してから向き合うことにした」
奈緒の精いっぱいの想いが、里奈と拓也、それぞれの胸に響いたようです。まずは「離婚をする」と決めます。
このあと、里奈・拓也は、それぞれのパートナーと向き合い話し合いを進めます。そう簡単に決着はつきませんが、ひとりの大人として筋を通すと決めたようです。
奈緒は、友人が決めた未来に対して「否定も肯定もしない」とし、「静かに見守るだけ」と振り返っています。友人が道を踏み外しそうになったとき、正しい道を示すのは勇気がいることです。それでも、友人のために悪者になり、厳しい現実を突きつけた主人公の覚悟に、さまざまなことを考えさせられます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。
記事作成: ももこ
(配信元: ママリ)

