当時、長男は3歳10カ月。ある日、私は長男に生理用ナプキンを交換しているところを見られてしまいました。子どもがもっと小さいころはあまり気にしていませんでしたが、このころになると、少しずついろいろなことがわかるようになってきます。突然の出来事に焦りつつも、必死に生理について説明した私と、息子の意外な反応をお話しします。


突然訪れた、試される瞬間
ある日、保育園から帰ってきた息子が、突然トイレのドアを開けました。私はちょうど、経血のついたナプキンを替えているところでした。
「ママ、大丈夫? 痛いの?」
そう聞かれた瞬間、胸がドキッとして言葉に詰まりました。ごまかしたほうがいいのか、きちんと伝えたほうがいいのか。ほんの一瞬迷ったものの、以前に読んだ性教育の本の言葉を思い出したのです。
「特別な言い方をしなくていい。事実を、短く」
私は深呼吸をして、生理のことや子宮のことを、できるだけわかりやすい言葉で伝えました。やりとりそのものはほんの数十秒です。ただ、私にとっては、とても大きな選択の場面でした。
息子が教えてくれたこと
説明を聞いた息子は、少し考えてから、あっさりと「そうなんだー!」と言いました。
そして何事もなかったかのように、お気に入りのおもちゃがあるリビングへ戻っていったのです。拍子抜けするほど自然な反応で、怖がる様子も、面白がる様子もありませんでした。
その姿を見て、子どもにとって体のことは、ただ「新しい知識の1つ」なのかもしれないと感じました。そこに恥ずかしさや特別な意味を重ねてしまうのは、大人のほうなのかもしれません。淡々と伝えるだけで、受け止め方はこんなにも違うのだと気づかされました。
息子の後ろ姿を見ながら、少し肩の力が抜けたような気がしました。

