悲しみが怒りに変わる瞬間
すると彼は私を横目に突然上着を羽織り、「もういいわ。俺、実家でご飯を食べてくるから」と出かける準備を始めました。
確かに彼の実家は近くにあり、すぐに行ける距離。私は悲しみと戸惑いを必死に抑えながら、「ごめんね。すぐに何か作るよ」と声をかけました。
しかし彼は、「すき焼きの気分だったんだよ。どうせ母親の料理のほうがおいしいし」と言い残し、家を出て行ってしまいました。私は汚れた床を拭きながら、悲しみの裏に湧き上がる怒りを感じました。
この出来事を通して、「この人との結婚は無理だ」と悲しくも確信しました。彼の中で、私はパートナーではなく、「お世話する人」のような状態だったのでしょう。互いに今後、寄り添い協力していくのは難しいと悟った瞬間でした。
同棲はお互いの生活を知り、寄り添えるかを見極める期間だと思います。この冬の「すき焼き事件」は、私にとっても学びとなった出来事でした。
著者:榊原愛七/30代女性・1児の母。看護師・カウンセラー兼、恋愛エピソードを執筆するライター。
イラスト:にしこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)
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