こんな症状が表れたら受診を!
編集部
腎臓病で最初に気づきやすい症状はありますか?
大西先生
先ほど話した通り、腎臓病の初期には目立った症状がほとんどないため、健診での尿検査や血液検査が最初のサインになることが多いです。健診でタンパク尿や血尿を指摘された場合は、自覚症状がなくても受診をおすすめします。
編集部
病気が進行すると、どんな症状が出てきますか?
大西先生
腎機能が低下してくると足や顔のむくみ、疲れやすさ、だるさ、夜間にトイレが近くなる、血圧が高くなるなどの症状が表れます。さらに進行すると食欲不振、息切れや吐き気、貧血症状が出ることもあります。これらは体が発する重要なサインで、放置すると一気に状態が悪化する可能性があります。
編集部
健診で「経過観察」と言われた場合は、何をすればいいですか?
大西先生
「経過観察」は「問題ない」という意味ではありません。腎臓病は、経過をきちんと追うことで早期介入ができる病気です。医師の指示通りに再検査を受け、数値の変化を確認することが重要です。
編集部
検査では、どのような項目に注意すればよいでしょうか?
大西先生
次のような数値が出た場合は、腎機能低下のサインとなることもあるため、早めの受診をおすすめします。
・クレアチニン:男性:1.10mg/dL以上、女性:0.80mg/dL以上
・eGFR(推算糸球体ろ過量):60mL/分/1.73㎡未満
・尿タンパク:プラス
自覚症状がなくても、数値の変化が見られた場合は自己判断せず、医師に相談することが大切です。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
大西先生
腎臓病のリスクを高める要因として血圧が高い、糖尿病がある、喫煙習慣がある、肥満、コレステロール値が高いといった点が挙げられます。該当する人は、早めの検査が大切です。健診で異常を指摘された場合は自己判断で放置せず、必要に応じて専門性の高い医療機関の診察を受けるようにしてください。この行動が腎機能を守る鍵になります。腎臓専門医が身近にいなければ、まずはかかりつけ医に相談することから始めましょう。
編集部まとめ
「専門医に行くほどではないかも」と迷う場合でも、気になることがあれば早めに腎臓の専門医へ相談しましょう。専門医が身近にいない場合は、まずはかかりつけ医に相談し、必要に応じて紹介状を書いてもらうとよいでしょう。

