夫の言葉と覚悟に救われる
恭司さんは、ふるえる私を背中にかくし、冷徹なまでのしずかさで玲奈に向かって語りかけました。
「シンとリンは私の大切な子どもです。"血がつながっている"かどうかではなく、共に過ごした時間と、これから守っていく覚悟が、私を"父親"にするんです」
「な、なによ……」
「自分の寂しさをうめるために、他人の家族の絆を汚さないでいただきたい」
玲奈は、恭司さんその強い言葉にたじろぎ、後退りをしました。
「子どもをうしなったのは…あなた自身が"母親"であることを捨て、自分の欲望を優先した結果だ」
「…うるさい!あんたに何がわかんのよ…!」
「帰りなさい。これ以上、さわぐなら、警察を呼びます」
恭司さんの圧倒的な拒絶に、玲奈は言葉をうしない、逃げるように夜の闇へと消えていきました。
あとがき:血縁を超えた「父親」の覚悟
深夜の修羅場で、恭司が見せた毅然とした態度は、読者に深いカタルシスをあたえます。
玲奈がはなった「つれ子への差別」という、のろいの言葉…。それを、彼は「まもっていく覚悟」という光の言葉で打ち消しました。血のつながりを言いわけにする玲奈と、血を超えて絆をきずこうとする恭司。
この対峙によって、玲奈は自分がうしなったものの正体が「環境」ではなく、「愛する覚悟」であったことを、突きつけられたのではないでしょうか。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

