特徴的な傾向があった弘前城・松本城
アジア・欧米豪の一方の市場でのみランクインした城の中でも、特徴的な傾向が見られたのが、弘前城と松本城だ。

弘前城
弘前城は4月に滞在者数が際立って多い結果となった。これは日本屈指の桜の名所として知られる同城において、開花のピークに合わせて多くの来訪者が訪れたものと推測される。

弘前市によると「2025年、弘前市の外国人宿泊者全体に対するエリアの割合は、アジア圏が約7割、欧米豪が約2割、その他が約1割となっている。また、台湾からの宿泊者が全体の3割を占めている。季節ごとのまつりや周辺にある世界自然遺産 『白神山地』もあり、誘客促進につながっているものと思う(一部抜粋)」とのこと。

また、弘前城を訪問したアジア市場の旅行者の宿泊地を分析したところ、青森市を中心に仙台市、盛岡市、東京23区、函館市など新幹線駅が所在する都市での宿泊が多かった。
滞在日前後での宿泊地の割合を比較すると、訪問前日は青森市が最も多く、訪問当日は青森市と城が所在する弘前市への割合が前日よりも増加、訪問翌日になると青森県内での宿泊割合が減少し、弘前城の訪問後に県外へ移動する人が多い傾向がうかがえた。

松本城
松本城は4月と11月に滞在者数が多い結果になった。4月は桜の見頃、11月は紅葉のピークと重なっており、行楽シーズンに合わせて来訪者が増えたものと推測される。
松本城管理課によると、「アジア圏と欧米豪の人数を比較すると、欧米豪はアジア圏の2倍ほど多かった。1年間を通して月別に比較すると、4月・5月・10月・11月が特に増加している。また、松本城とあわせて、上高地や安曇野市の大王わさび農場を訪れる人もいるようだ」とのこと。

松本城を訪問した欧米豪市場の旅行者の宿泊地を分析したところ、城が所在する松本市を中心に東京23区、長野市、翌日には高山市や金沢市といった三つ星街道上の都市がランクインした。

滞在日前後での宿泊地の割合を比較すると、訪問日前日および当日は、いずれも松本市での宿泊が最も多く、東京23区、長野市が続く。訪問日当日は松本市での宿泊割合が前日よりも大きく増加していた。
日本が誇る城郭が、訪日外国人からいっそう注目されることを期待したい。
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(ASANO)
