脳トレ四択クイズ | Merkystyle
姉の子がキッチンで「ビリッ…」→新築に招いて露わになる“しつけの常識”の違い|姉の子育てがおかしい

姉の子がキッチンで「ビリッ…」→新築に招いて露わになる“しつけの常識”の違い|姉の子育てがおかしい

結衣は新築の自宅に姉・香織と甥の蓮を招く。久々の再会を楽しみにしていたが、蓮の粗暴な言動と、それを軽く流す香織の態度に戸惑いを覚える。さらに、息子・蒼とのトラブルも起き、結衣の中に拭えない違和感が残る。

念願のマイホームでの穏やかな時間

新居

新しい家のリビングには、まだ木の香りがほんのり残っていた。
大きな窓から差し込む午後の日差し。
白い壁に、明るいフローリング。
キッチンからリビングを見渡すたびに、私は小さく満足のため息をついてしまう。

「やっぱり、家建ててよかったなぁ」

ダイニングテーブルの向こうで、夫が笑う。

「まだ引っ越して1か月なのに、もうそんなこと言ってるの?」

「だって嬉しいんだもん」

私は笑いながら言った。

「蒼も広い家で楽しそうだし」

「ぶ〜ん!」

リビングの真ん中で、3歳の息子・蒼がミニカーを走らせている。
新しい床を傷つけないようにと、柔らかいタイヤのものを選んだお気に入りのミニカーだ。

「今日、お姉ちゃん来るんだよね?」

夫が思い出したように言った。

「うん」

私はうなずく。

「蓮くんも一緒」

姉の香織には、5歳になる息子がいる。
井川蓮。
蒼にとっては、いとこだ。年齢差もあるから、きっと蓮くんが遊んでくれるだろう。
蒼も喜ぶはず、そう思っていた。

思わぬトラブルと姉の反応

ケンカ

そのとき、ピンポーンとインターホンが鳴る。

「きた!」

蒼がぱっと立ち上がった。

「れんくん?」

「そうだよ」

私は笑って玄関へ向かった。
ドアを開けると、そこには姉の香織と蓮くんの姿があった。

「久しぶり」

香織は軽く手を上げる。

「こんにちは!」

蓮くんは元気よく言うと、靴を脱ぐのもそこそこに、勢いよく家の中に駆け込んだ。

「わぁー!」

「ちょ、蓮くん!」

私は思わず声を上げる。蓮くんはそのままリビングまで走り抜けた。

「ひろ〜い!」

床をドタドタと走り回る。
ソファの周りをぐるぐる回り、テーブルの横をすり抜ける。

「すご〜い!」

興奮した様子で叫ぶ。私は慌てて言った。

「蓮くん、走ると危ないよ」

でも、落ち着いた様子で香織が言う。

「大丈夫大丈夫」

彼女が笑った。

「男の子なんだから」

軽い口調だった。私は少し戸惑う。

「でも、床も滑るし……」

「気にしすぎだって」

香織は靴を揃えながら言った。
その間にも、蓮くんは家の中を探検するように走り回っている。

「これなにー?」

キッチンの方から声がした。
振り向こうとした、そのとき

「ねえ結衣、これどこに置けばいい?」

香織に呼び止められ、私は一瞬そちらに意識を向けた。

「あ、それは──」

受け取った荷物をキッチンカウンターに置きながら、数秒ほど目を離す。
次の瞬間。ガタン、と小さな音がした。

「……?」

振り向くと、蓮くんがキッチンマットの上にしゃがみ込んでいた。
手には、小さな車のおもちゃ。

(あれ、持ってきてたんだ)

そう思った直後──

「ん?」

蓮くんが車を引いた。すると、タイヤがマットの繊維に引っかかったのか、ぐっ、と動きが止まる。

「なにこれー」

そのまま、ぐいっと引っ張る。

ビリッ。

嫌な音がした。

「……え?」

私は思わず声を漏らした。キッチンマットの端が、裂けている。

「あ、やぶれた」

蓮くんは、まるで面白がるように笑った。

配信元: ママリ

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