●被告側の「個人的な事情」反論は採用されず
訴訟で会社側は、井上さんの自死の原因について、「交際相手との関係悪化」や「金銭トラブル」などの個人的な事情によるものだと主張したが、裁判所はいずれも採用しなかった。
井上さんの父親は、弁護士ドットコムニュースの取材に対して「妻の、画像やメールの内容の詳細な分析等により、故人の過剰労働や追い詰められた精神状態の認定が認められたことは嬉しく思います」などと語った。
弁護士ドットコムニュースは会社側の代理人を通じて、判決のうけとめなどを尋ねたが、期限までに回答はなかった。
●「生涯をかけて、罪を償い続けてほしい」
井上さんの母親は取材に対して、次のようにコメントした。
「突然息子を自死で亡くし、私たち家族は混乱の中、死に至った経緯を必死で探しました。その結果、会社および社長による暴行、不適切な労務管理、公私混同の上下関係によるハラスメントが明らかになりました。
今回の判決では客観的な証拠を、適切な判断のもと裁いていただき、真実はひとつ、正義が認められ、本当に感謝しかありません。社長および会社は、自分たちが死に追い詰めたひとりの命の重さ、罪の重さを充分に受け止め、生涯をかけて、息子遥樹に対して罪を償い続けて欲しいと思います」

