小顔治療には、注入系や照射系などの切らない方法から、脂肪吸引やフェイスリフトのようにしっかりボリュームを減らす外科的処置まで、さまざまな選択肢があります。効果やダウンタイムは大きく異なるため、目的に合った治療選びが重要です。そこで、それぞれの特徴と向いている人について、PRISM Beauty Clinic統括院長の畑山先生に聞きました。
※2026年1月取材。

監修医師:
畑山 知輝(PRISM Beauty Clinic)
順天堂大学医学部医学科卒業。その後、順天堂大学医学部附属順天堂医院、島田総合病院、大手美容外科で経験を積む。2024年、東京都町田市に「PRISM Beauty Clinic」を開院。2025年にはPRISM Beauty Clinic 新宿院を開き、統括院長に就任。日本美容外科学会(JSAS)、日本美容皮膚科学会、日本美容内科学会、日本抗加齢医学会の各会員。
小顔治療には、どのようなものがあるのか?
編集部
そもそも小顔治療には、どのような種類があるのでしょうか?
畑山先生
小顔治療は、大きく「切る治療」と「切らない治療」に分けられます。切る治療は、骨格や皮膚そのものにアプローチする外科手術で、代表的なものがフェイスリフト。メスを用いて顔の構造そのものにアプローチし、輪郭を根本的に整える治療です。
編集部
「切らない治療」とは、何でしょうか?
畑山先生
「切らない治療」にはいくつかの領域があります。例えば、脂肪吸引は皮膚に開けた2〜4mmの穴から、カニューレと呼ばれる細い管を挿入して脂肪を物理的に取り除く治療法です。フェイスリフトと異なり、皮膚に大きな傷をつけずに行いますが、脂肪を物理的に除去するため外科治療の範囲に含まれます。そのほか、ボトックス注射やヒアルロン酸注入、HIFU(高密度焦点式超音波)などは、美容皮膚科の領域で行われる治療で、いずれもメスを使わない「切らない治療」です。
編集部
治療法によって効果も異なるのですか?
畑山先生
はい。効果の出方や持続期間、適応が異なるため、顔立ちや悩みに合わせて適切な治療法を選ぶことが重要です。医師と相談しながら、目的に合った方法を選択しましょう。
編集部
そもそも顔が大きく見える原因は何ですか?
畑山先生
皮膚のたるみ、脂肪の量、筋肉のハリ、骨格の問題など、原因はさまざまです。そのため、それぞれのケースに適した治療法を選ぶことが不可欠です。例えば、エラの筋肉が発達している人と、脂肪が多い人では、選ぶべき治療は全く異なります。一人ひとりに対して適切に評価し、最適な治療法を選択することが重要なのです。
「切らずに」と「吸引」、メリットとデメリットは?
編集部
切らずに行う小顔治療のメリットは何ですか?
畑山先生
切らずに行う小顔治療の大きなメリットは、ダウンタイムが少なく気軽に受けやすい点です。ほかにも、施術後すぐにメイクや日常生活に戻れるケースも多く、周囲に気付かれにくいという利点があります。また、体への負担が比較的軽い施術を受けられるため、「まずは自然な変化を試したい」「大きな治療には抵抗がある」という人にも選ばれています。
編集部
デメリットはないのでしょうか?
畑山先生
脂肪量が多い場合や骨格が原因で顔が大きく見えている場合には、十分な効果を感じにくいことがあります。また、引き締めや筋肉へのアプローチが中心となるため、変化は一時的になりやすく、定期的なメンテナンスが前提になるケースも少なくありません。ほかにも、「一度でしっかり変えたい」という人には、物足りなさを感じる可能性があります。
編集部
脂肪吸引による小顔治療のメリットは何でしょうか?
畑山先生
一番のメリットは、効果が分かりやすく、長期間ボリュームを抑えられる点です。脂肪が原因でフェイスラインがもたついている場合、確実な変化が期待できます。また、1回の治療で輪郭がすっきりするため、満足度が高いの特徴です。
編集部
効果を実感しやすいのですね。
畑山先生
はい。あとは、早めに脂肪を除去しておくと将来のたるみを防げるというメリットもあります。つまり、脂肪吸引による小顔治療は、今すぐ小顔になるだけでなく、将来の予防にもつながるのです。
編集部
脂肪吸引による小顔治療のデメリットや注意点を教えてください。
畑山先生
術後に腫れや内出血などのダウンタイムを伴う治療であることですね。症状の程度には個人差がありますが、一般的には1週間〜10日程度で治まります。ただし、脂肪吸引による効果はすぐに出てくるわけではありません。術後の腫れが徐々に引き、組織がなじむことで数週間から数カ月かけてフェイスラインが引き締まり、よりすっきりした印象へ変化していきます。

