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建築士の夫への“無料依頼”→ママ友の頼みを断ったら【地獄の空気】に|他人の夫をタダ働きさせるママ友

建築士の夫への“無料依頼”→ママ友の頼みを断ったら【地獄の空気】に|他人の夫をタダ働きさせるママ友

藤川の言動に積み重なる違和感を自覚した真帆。夫・恒一に相談し、図面確認の依頼を断る決断をする。丁寧に理由を伝えたものの、藤川の反応はどこか引っかかるものだった。小さなすれ違いが、やがて大きな波紋へと変わり始める。

断るべきか、受けるべきか

葛藤

家に帰ってからも、私はずっと考えていた。

──「旦那さん、建築士でしょ?この図面ちょっと見てもらえない?」

藤川さんの言葉が、何度も頭の中をよぎる。
リビングでは、悠真がランドセルを放り出してゲームの準備をしていた。

「陽翔くん、今日さ〜」

嬉しそうに話し始める。

「算数の時間に、先生に当てられてさ」

「うん」

「陽翔くんが先に答え言っちゃってさ〜」

楽しそうに笑う息子の顔を見ながら、私は胸の奥が重くなるのを感じた。

悠真と陽翔くんは仲がいい。
幼稚園の頃からの友達で、今でもよく一緒に遊んでいる。
もし私が藤川さんのお願いを断ったら、その関係に影響は出ないだろうか。

「……」

頭の中で、ぐるぐる考えてしまう。
でも、やっぱり気になる。

図面を見てほしいって、つまり仕事の相談だ。
恒一は普段、建築事務所で働いている。
図面のチェックだって、本来は仕事として報酬をもらってやることのはずだ。
それを──

“ちょっと見てほしい”

そんな軽い感じで頼まれるのは、やっぱり違う気がする。

夫の答えと、見えた境界線

夫婦 話し合い

「ただいま」

玄関のドアが開く音がした。恒一が帰ってきた。
私はキッチンから顔を出す。

「おかえり」

「ただいま」

ネクタイをゆるめながら、恒一はリビングに入ってくる。

「今日、PTAだった?」

「うん」

私は少し迷ってから言った。

「ねえ、ちょっと相談していい?」

「どうした?」

夕飯を食べながら、私は今日の出来事を話した。
藤川さんのこと。
リフォームのこと。
そして、図面を見てほしいと頼まれたこと。

話し終えると、恒一は少し考えるように箸を止めた。

「図面か」

「……うん」

「スマホで見せられただけ?」

「そう。業者の図面みたい」

恒一は少し苦笑した。

「うーん……」

「やっぱり、変かな?」

私が聞くと、恒一はゆっくり首を振った。

「変っていうより」

言葉を選ぶように続ける。

「ちゃんとした相談なら、業者と直接話した方がいいと思う」

「やっぱり、そうだよね」

「僕が図面を見ても、実際の構造とか現場の状況までは分からないし」

確かに、そうだ。
図面だけで判断できることには限界があるはずだ。

「それに」

恒一は少しだけ笑った。

「責任も持てないからね」

「責任?」

「もし『大丈夫ですよ』って言って、後で問題が出たら困るでしょ?」

「あ……」

そこまで考えていなかった。

「だから」

恒一は穏やかに言った。

「僕と話すより、リフォーム業者とちゃんと相談した方がいいと思う」

その言葉を聞いて、胸のつかえが少し取れた気がした。
やっぱり、そうだよね。
私はゆっくりうなずく。

「じゃあ、そのまま伝えてもいいかな」

「うん。全然いいと思うよ」

恒一はあっさり言った。

「無理して引き受ける必要ないよ」

その言葉に、ほっとする。

配信元: ママリ

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