電車の遅延アナウンスが響くホームで、私の肩をたたいた一人の小学生の女の子。その勇気から、私は「当たり前の音」の壁に気付かされて……? 友人が体験談を語ってくれました。
騒がしいホームで、私の肩をたたいた小さな手
ある日ホームで電車を待っていたときのことです。
事故の影響で電車が遅れたとアナウンスが流れ、振替輸送や復旧の目処についてもアナウンスがありました。
「困ったなぁ」と思いつつ、とりあえずホームで待つことにした私。
すると突然、トントンと肩をたたかれました。
見ると、ランドセルを背負った小学生の女の子が。
スマホの画面が教えてくれたこと
女の子は、私にスマホで『電車、遅れていますか?』と文字を見せてきたのです。
私は驚いて「うん。そうみたいだね」と答えました。
すると、女の子は『すいません。耳が聞こえないので、マスクを取ってもう一度話してくれますか?』とスマホの文字を見せてくれたのです。
私はハッとして、マスクを取り、「うん、そうだよ。事故があって、電車が遅れているみたい」と、口元の動きがわかりやすいよう丁寧に応じました。
女の子は、「ありがとうございます」と言ってくれ、そのままホームで待つことにしたようでした。

