スマホ越しに繋がった情報のバトン
私は、今流れている復旧の目処のアナウンスや、振替輸送の話も、この子には伝わっていないんだと思い、女の子の肩をトントンしました。
そして、私もスマホで、『今、振替輸送の案内があったよ。あなたはどこまで行くの?』と文字を出すと、女の子もスマホの文字で答えてくれました。
一人で電車を乗り継いで学校に通う彼女にとって、こうした突発的な事態での情報不足はいかにもどかしいことでしょう。
周囲の状況を的確に判断し、自ら周囲に働きかけて情報を得ようとする彼女の真っ直ぐな姿勢に、私の方が大切なことを教わった気がしました。
私はそれから、いつでも筆談や正確な情報伝達の助けができるよう、紙とペンをバッグに常備することにしました。もちろん、スマホも心強い道具になります。
情報が得られず困っている人がいたら、手を差し伸べたいと思っています。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2026年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

