取り戻した日常と、ちょうどいい距離
運動会が終わる頃。
悠真が走って戻ってきた。
「お母さん!」
「おかえり」
「陽翔くんとさ!」
嬉しそうに言う。
「さっき一緒にリレー応援した!」
私は思わず聞いた。
「普通に話してた?」
「うん!」
悠真は笑った。
「陽翔くん、また遊ぼうって」
その言葉を聞いて、胸の奥の重たいものがふっと軽くなる。
後日。
PTAの集まりでも、以前のような疎外感は感じなくなっていた。
藤川さんは特に何も言ってこない。
必要なことだけ、普通に話す。
それだけの関係。
でも、それで十分だった。
帰り道、私は空を見上げる。
無理に関係を保とうとしなくてもいい。
大事なのは、家族と、子どもの笑顔。
そう思いながら、私はゆっくり歩き出した。
あとがき:無理に繋がらなくてもいい関係
ママ友との関係は、ときに思いがけないトラブルを生むことがあります。今回のように、善意や遠慮がきっかけで関係が歪んでしまうことも少なくありません。しかし、大切なのは「相手にどう思われるか」ではなく、「自分たちにとって無理のない関係かどうか」。距離を取ることも、ひとつの選択です。家族や子どもが安心して過ごせることを優先したとき、自然と見えてくる関係性もあるのではないでしょうか。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。
記事作成: tenkyu_writing
(配信元: ママリ)

