猫の「排泄中」に見られたら危険な5つのサイン
1.何度もトイレに行く
猫が数分の間に何度もトイレに入ったり出たりを繰り返している場合、それは「おしっこをしたいのに十分に出せていない」状態、または「おしっこを出したばかりなのにまた行きたくなる」状態かもしれません。
これは膀胱炎や結石によって膀胱が刺激され、残尿感があるときや、尿道に結石などが詰まり排尿ができていないときによく見られる行動です。特に、何度もポーズをとるのに数滴しか出ていないときは要注意です。
飼い主は、砂が固まっている数や大きさを毎日確認し、「いつもより塊が小さくて数が多い」と感じたら、早めに動物病院へ相談しましょう。
2.トイレで声を出しながら鳴く
排泄中に「ニャー」と鋭く鳴いたり、うなるような声を漏らしたりするのは、排泄時に強い痛みを感じている証拠です。
通常、健康な猫は無言で集中して排泄を行います。鳴き声が聞こえる場合は、尿道に石が詰まっていたり、重い便秘で排便が困難になっていたりする可能性があります。
これは非常に苦しい状態なので、「一生懸命鳴いているな」と見守るのではなく、明らかな異常事態として捉えてください。痛みのサインは、病気が進行しているサインでもあります。
3.長い時間踏ん張っているが出ない
トイレの中でじっと動かず、長い時間踏ん張るポーズを続けているのに何も出ていない場合は、緊急を要することがあります。
特にオス猫に多い「尿道閉塞」の場合、おしっこが全く出なくなると、急性腎不全を引き起こし、わずか数日で命に関わります。
便秘だと思っていたら実はおしっこが出ていなかった、という勘違いも多いため、砂が濡れているかを必ず確認してください。何も出ていない状態が半日以上続くようなら、迷わず獣医師の診察を受けましょう。
4.トイレ以外の場所でしてしまう
今までトイレでできていた猫が、急に布団や床などで粗相をするようになるのは、単なるワガママではありません。
これは「今のトイレだと痛い思いをする」「トイレが汚くて使いたくない」という猫からの不満やSOSの現れです。
泌尿器系の病気でトイレに行くのが間に合わなかったり、トイレと痛みを関連付けて場所を避けたりしている可能性があります。
叱る前に、まずは体の不調を疑い、同時にトイレの清潔さや設置場所などの環境を見直してあげるようにしましょう。
5.排泄物の色がいつもと違う(血尿・血便など)
排泄物の色は、体の中の状態を直接教えてくれる情報源です。おしっこがピンク色や赤色に見えるときは血尿、キラキラした砂のようなものが混じっているときは結石の疑いがあります。
また、便に鮮血が混じっていたり、タールのように黒っぽかったりする場合も、腸内での出血が考えられます。
これらは目に見えてわかる明らかな異常です。飼い主は、色の付いたペットシーツを使用するなどして、日頃から排泄物の色をチェックする習慣をつけておくと異変に気づきやすくなります。
そのサイン、どんな病気の可能性がある?
これらのサインが見られたときにまず疑われるのは、猫に非常に多い「下部尿路疾患(FLUTD)」です。
これには膀胱炎や尿路結石が含まれ、再発しやすいのが特徴です。また、尿道が完全に詰まってしまう「尿道閉塞」は、一刻を争う恐ろしい状態なので注意しましょう。
高齢の猫であれば、多飲多尿を伴う「慢性腎臓病」や、消化器系の腫瘍などが隠れていることもあります。
どの病気も、素人判断で放置すると悪化する一方ですので、サインに気づいた時点でプロの診断を仰ぐようにしてください。

