思いも寄らなかった診断の正体
そしてある日の診察で、医師からこう告げられました。
「動脈硬化が進行していますね」
私は一瞬、言葉の意味が理解できませんでした。これまでずっと「緑内障の経過観察のために通っている」と思い込んでいたからです。
医師の説明によると、目の血管の状態を見ることで、心筋梗塞や脳梗塞など重大な病気の原因となる動脈硬化の進行具合がわかるとのことでした。私はそこで初めて、自分が受けていた検査の意味をきちんと理解したのです。
定期的に通院し、担当医師とも会話をしていたつもりでした。それでも、自分が何のために検査を受けているのかを正しく把握できていなかったことに気付き、少なからず驚きを感じました。
まとめ
今回の経験を通して、検査の目的や自分の状態について、その都度きちんと確認し理解することの大切さを実感しました。同時に、目の状態から動脈硬化の兆候を見つけてくれていた医師に対して、感謝の気持ちも強く残っています。
【倉員先生からのアドバイス】
眼科検診は、「見えにくくなってから行く場所」ではなく、自覚症状のない段階で病気を見つけ、将来の視力を守るための大切な機会です。実際、緑内障や糖尿病網膜症、加齢黄斑変性といった病気は、かなり進行するまで自分では気付きにくいことが少なくありません。特に重要なのが眼底検査です。眼底では、視神経や網膜の状態だけでなく、血管の変化も確認できます。そのため、目の病気だけでなく、糖尿病や高血圧、動脈硬化など全身の健康状態のサインが見つかることもあります。眼科は「視力を診る場所」であると同時に、「血管の状態を映し出す場所」でもあるのです。一般的には40歳を過ぎたら、定期的に眼底検査を受けることが勧められます。また、糖尿病がある方、強い近視の方、家族に緑内障の方がいる場合は、より早い段階から検査を意識するとよいでしょう。
監修/倉員敏明先生(医療法人創光会くらかず眼科 理事長)
大学卒業後、九州大学心臓外科に入局し、外科医として多くの手術に携わる。その後、眼科へと転科し、くらかず眼科を開業。外科医として培った高度な手技と豊富な臨床経験を活かし、眼科領域においても手術を中心とした医療を提供している。クリニック最大の特徴は、「手術に特化」していること。通常は入院が必要とされるような難症例にも日帰りで対応し、大学病院で対応が難しいとされたケースの受け入れも積極的におこなっている。
著者:間坂やまい/50代女性・会社員
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
著者/シニアカレンダー編集部
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