理想の浮気相手を名乗り出る妻
翌日、私は再び静香を呼び出した。
「信じられない。まだやってるのね、亮平さん」
「……許せない。私、自分のアカウントを消して、新しく作り直したの」
「えっ、潜入捜査ってこと?」
「そう。亮平の好みのタイプは私が一番よく知ってる。私、彼にとっての『理想の浮気相手』になりきってやるわ」
私は24歳の「まどか」という偽名でアカウントを作った。写真は静香に協力してもらい、後ろ姿でなおかつスタイルが良く見えるものを選んだ。
自己紹介文には、『年上の落ち着いた男性がタイプです。内緒の関係に憧れます』と書いた。 そして、亮平……いや、アカウント名「リョウ」に「いいね」を送った。
マッチングするまでの時間は、わずか15分だった。
あとがき:「理想の女」は鏡の中に
夫の好みを知り尽くしているからこそ作れる、完璧な「偽りの獲物」。りかこが自分のアカウントを消し、復讐のための化身を作り上げる姿には、執念と悲哀が混じり合っています。「15分」という短すぎるマッチング時間は、亮平がどれほど飢えていたかの証明であり、妻としてのプライドを粉々に砕く残酷な数字。ここから始まる「潜入捜査」という名の断罪に、背筋が凍ります。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

