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市販薬で改善しない『片頭痛』の原因は? 受診の目安と見分け方を医師が解説

市販薬で改善しない『片頭痛』の原因は? 受診の目安と見分け方を医師が解説

市販薬で治らない頭痛と片頭痛の可能性

市販薬で治らない頭痛と片頭痛の可能性

編集部

市販薬で治らない場合、どのタイプの頭痛だと考えたらよいでしょうか?

神谷先生

「市販薬で十分な効果が得られない」というだけで頭痛の種類を断定できません。ただ、市販の鎮痛薬だけでは痛みを抑えきれないタイプの頭痛の場合、片頭痛であるケースが多い傾向にあります。症状が続く場合には、一度、頭痛の診療を専門とする医療機関で相談することが大切です。

編集部

片頭痛は、なぜ起こると考えられているのですか?

神谷先生

片頭痛の発生には、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)という物質が深く関与しているケースが多いということが、近年分かってきました。CGRPが過剰に働くことで、三叉(さんさ)神経や血管に影響を及ぼし、痛みが生じるとされています。

編集部

医療機関に行くと、どのような流れで治療が始まるのでしょうか?

神谷先生

頭痛の種類の鑑別を十分な時間をかけて行った後、発作時に使用する薬の処方や、頭痛の発作頻度を抑える予防薬の調整、生活習慣の工夫に関する説明をします。近年は、CGRPの働きを抑える注射薬が使用できるようになり、発作の頻度低下や日常生活の質の改善が期待できるケースが増えています。また最近、類似の作用を持つ経口薬(ゲパント系)も国内で処方可能になりました。

編集部

受診のタイミングについて教えてください。

神谷先生

市販薬を使っても改善しない状態が続いたり、頭痛の頻度や強さが増してきたりする場合は、受診を検討する一つのタイミングです。片頭痛は、適切な診断を行い、原因やタイプに合った治療を講じることで、症状の改善が期待できる病気です。早めに医師に相談することにより、日常生活の負担を軽減できる可能性があります。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

神谷先生

頭痛は「いつものこと」と我慢してしまいがちなものの、適切な診断と治療により、症状の軽減が期待できます。また、頭痛のない人にはそのつらさが理解されにくい側面もあります。しかし、一人で抱え込まず、早めに頭痛を専門とする医師へ相談する一歩につなげてもらえればと思います。毎年2月22日は「頭痛の日」です。頭痛の日のイメージカラーは「グリーン」ですので、この機会にぜひ覚えてください。

編集部まとめ

頭痛は身近な症状である一方、種類によって原因や対処法は大きく異なります。市販薬で改善しなかったり、症状が続いたりする場合は、我慢せずに医療機関に相談してみてください。新たな治療の選択肢が見つかることもあります。

参考文献
日本頭痛学会

配信元: Medical DOC

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