同ブランド2005年と2006年ビジュアルには、二人の両親である浅野忠信とCharaが起用された。両親から子どもたちへ、ブランドの精神が受け継がれ、姉弟はそれぞれの個性をにじませる。
姉とのツーショットに限らず、父とのツーショット、スリーショットというように、佐藤緋美は常に「誰か」との複数ショットが話題になる。“イケメン研究家”加賀谷健が解説する。
20年経って起用された姉弟
俳優、モデル、アーティストとしてマルチに活躍する佐藤緋美には、4歳上の姉がいる。姉弟は全くケンカをしないという。2026年2月27日、モデルの姉・SUMIRE(佐藤菫)がInstagram上に、弟とのツーショットを投稿した。それは、GLOBAL WORK春の新ビジュアルに姉弟揃って起用された、あざやかなカットだった。ブランド精神である「ともに生きよう」から派生した「ともに生きる誰か」をコンセプトに、その「誰か」を佐藤姉弟が体現している。
同ブランドは、1995年に結婚した二人の両親、浅野忠信とCharaをそれぞれ2005年、2006年に起用したことがある。そこからちょうど20年経って今回、姉弟が起用されたわけで、「誰か」を明確に定めるブランドの円環的な歴史を物語る。
赤子の手をひねるようにチェロを弾く姿
佐藤緋美は、実に個性的というか、不思議な魅力をもっている。そこに彼がいる。それだけでどこからともなく表現が立ち上がってくるような。2024年放送のドラマ『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』(TBS系)では、天才チェリスト役を演じ、彼がただチェロを構えているだけなのに、それが名演かどうか疑う余地はなかった。
チェリストがチェロを演奏するとき、必ず椅子に座る必要がある。奏者によっては椅子選びだけで神経質になったりするものなのだが、同作で佐藤が演じた羽野蓮は工場の床に置かれた椅子に腰掛け、バッハの「無伴奏チェロ組曲」を弾いていた。
演技とはいえ、赤子の手をひねるようにチェロを弾く姿は、プロの奏者のスタイルそのものだった。トリオバンド「HIMIZ」のボーカル兼ギターを担当する佐藤は弦楽器の扱いには慣れている。
彼の身体がチェロを愛情深く包み込み、楽器もそれを自然と受け入れる。まさに佐藤緋美にとっての「誰か」とは、チェロのことではないかと思ってしまうほどだ。

