義彦は里奈を完全遮断し、職場でも出禁措置を講じる。逆上する里奈を幸恵は冷ややかに一蹴。里奈は孤立し去っていく。夫婦に以前の平穏が戻りつつあるが、幸恵は消えない不信感を抱えつつ、夫の誠意を見守り続ける。
徹底的にママ友との接点を排除した夫
義彦は私の目の前で、里奈さんのLINEをブロックし、トーク履歴ごと削除しました。 さらに、彼女の電話番号も着信拒否に設定し、連絡先リストから消し去りました。
「……これで、本当に終わり。明日、店の上司にも報告して、彼女を『出入り禁止』に近い状態にしてもらう。業務上の嫌がらせや、幸恵への誹謗中傷があれば、会社として対応するって言質も取ってきた」
義彦の声は震えていましたが、そこには今までにない決意が感じられました。 彼はようやく気づいたのです。一人の「厄介な客」を繋ぎ止めるために、一番大切な家族を失いかけていたことに。
ママ友から怒涛のLINE
家に帰ると、案の定、里奈から私のスマホに怒涛のLINEが届いていました。
『ねえ、どういうつもり!? 義彦さんに担当変えられたんだけど! 幸恵ちゃんが余計なこと言ったんでしょ? 最低!』
『私、シングルで大変なの知ってるよね? 嫌がらせはやめてよ!』
私はその画面を無表情で眺めました。 かつては、彼女の言葉一つ一つに一喜一憂し、腹を立てていたけれど。 今の私には、彼女がとても小さく、哀れな存在に見えました。
「勝手に言ってればいいよ。私を土俵にあげたかったんだろうけど、最初から立っている場所が違うんだから」
私は一言も返信せず、彼女をブロックしました。 彼女は私の夫を「懐柔」することで、私に勝利したつもりになっていたのでしょう。 でも、彼女が手に入れたのは「既婚男性への浅ましい執着」というレッテルだけで、私が持っている「家族の絆」を奪うことはできませんでした。

