再構築途中だけど…もう外野には惑わされないようにしたい
その後、里奈さんは他のママ友たちの間でも「人妻の夫に執着する危ない人」という噂が広まり、居心地が悪くなったのか、しばらくして別の町へ引っ越していきました。
一方、わが家はというと。正直に言って、夫への不信感がゼロになったわけではありません。今でも彼がスマホを触っていると「また誰かと?」と胸がざわつくことがあります。
でも、義彦は変わりました。 毎日定時に帰宅し、楓との時間を最優先にするようになりました。 「仕事だから」という言い訳は一切やめ、私の不安に徹底的に寄り添おうとしてくれています。
「幸恵、今日のご飯、すごく美味しいよ。……ありがとう、隣にいてくれて」
そう言って笑う夫の横顔を見ながら、私はゆっくりと深呼吸をします。 壊れかけた関係を修復するのは、新しく築くよりもずっとエネルギーが必要です。 でも、彼が見せてくれている「誠意」を、今は信じてみようと思っています。
不快な「便利屋扱い」の騒動は、こうして幕を閉じました。 私は今日も、楓の笑顔を守るために、自分たちの土俵でしっかりと生きていきます。 外野の雑音に、もう惑わされることはありません。
あとがき:土俵の外で掴み取る幸福
里奈が求めていたのは「幸恵の不幸」でしたが、幸恵さんは彼女と同じ土俵にあがることを拒みました。執着を手放し、相手を「哀れな存在」と見なした瞬間、本当の勝利が訪れたのだと感じます。元通りにはなれなくても、壊れた関係を必死に繋ぎ止めようとする夫の隣で、前を向く幸恵さん。読後の清々しさと共に、家族を守り抜くことの重みがじんわりと心に広がる結末です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

