大人の女性がおたふく風邪になったときの対処法

おたふく風邪は病院での治療が必要な病気ですか?
多くの場合、自然に治るウイルス感染症ですが、病院に行かなくてよい病気ではありません。発熱や耳下腺の腫れに対して有効な特効薬はなく、基本は安静・水分・痛み止めなどの対症療法ですが、合併症が起きていないかを確認するために医師の診察を受けることが重要です。特に大人は、無菌性髄膜炎や卵巣炎、膵炎、難聴などの合併症リスクが子どもより高いとされており、強い頭痛や繰り返す嘔吐、意識がぼんやりする、激しい腹痛や下腹部痛、耳が聞こえにくいなどの症状があれば、すぐに受診が必要です。また、妊娠の可能性がある場合や基礎疾患がある場合も、早めに医療機関で相談したほうが安心感が高まります。
どのような症状が現れたら受診を検討すべきですか?
38〜40度前後の高熱が続き、解熱剤を使ってもつらい状態が数日以上続くときや耳の下〜頬の腫れや痛みが強く、お口が開けづらい、食事や水分がほとんどとれないとき、強い頭痛や首のこわばり、光がまぶしい、繰り返す吐き気・嘔吐など、髄膜炎を疑う症状があるとき、片側の下腹部がズキズキと強く痛む、歩くと響くなど、卵巣炎が心配されるとき、片耳または両耳の聞こえが急に悪くなった、耳鳴りが続くなど、聴こえの異常に気付いたときです。これらは合併症や後遺症につながるサインの可能性があるため、様子を見るよりも速やかな受診が必要です。
おたふく風邪を発症したときの自宅での過ごし方を教えてください
基本は自宅で安静にして、症状を和らげながら回復を待ちます。まずは無理をせず、できるだけ横になって安静に過ごします。仕事や家事は可能な範囲で休み、睡眠時間も多めにとります。耳の下や頬の腫れ・痛みがつらいときは、濡れタオルや保冷剤をタオルで包んで軽く冷やすと、痛みが和らぎやすいです。食事は、噛むと痛みが出やすいため、おかゆ・うどん・スープ・ヨーグルト・プリン・ゼリーなど、やわらかくて飲み込みやすいものを少量ずつ取ります。水分はこまめに補給し、スポーツドリンクや経口補水液、薄めのジュース、スープなど飲みやすいものを選びます。発熱や痛みが強い場合は、医師から指示された解熱鎮痛薬を正しく使用し、自己判断で市販薬を飲み続けないようにします。
編集部まとめ

おたふく風邪は、大人の女性がかかると高熱や強い痛みが出やすく、卵巣炎や髄膜炎、難聴などの合併症・後遺症のリスクが高まります。早めの受診と自宅での安静、痛みや発熱への対症療法、脱水を防ぐための水分補給が重要です。妊娠の可能性がある場合や、強い頭痛・下腹部痛・聞こえの異常が出たときは、速やかに医療機関に相談してください。
参考文献
『流行性耳下腺炎』(厚生労働省)
『感染症対策のページ 』(空知総合振興局保健環境部滝川地域保健室)
『感染症発生動向調査からみる1983年~2024年の我が国の流行性耳下腺炎の状況』(国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト)
『流行性耳下腺炎』(神奈川県衛生研究所)
『流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)』(さいたま市)

