脳トレ四択クイズ | Merkystyle
血管が詰まる寸前かも…脳・心臓・足に表れる「たった5分間のSOS」を見逃すな

血管が詰まる寸前かも…脳・心臓・足に表れる「たった5分間のSOS」を見逃すな

血管が詰まる寸前かも…脳・心臓・足に表れる「たった5分間のSOS」を見逃すな

血管が詰まる寸前かも…脳・心臓・足に表れる「たった5分間のSOS」を見逃すな「なんだか最近、足が冷えやすい」「階段を上ると胸が重苦しいけれど、少し休めば治るから大丈夫」ーー。そんな些細な体調の変化を、「年のせい」や「疲れ」で片付けていませんか? 人体には、地球2周半もの長さの血管が張り巡らされています。もし脳や心臓の血管が詰まれば、命に関わるだけでなく、麻痺などの重い後遺症を残す可能性もあります。
ただし、血管が完全に詰まってしまう寸前に、体は必ずサインを発信しています。今回は、外来で日々動脈硬化の診断にあたっている舛森 悠先生に、脳・心臓・足の血管が詰まる直前に表れる具体的な症状と、その背後にあるメカニズムについて詳しく伺いました。

※○○年〇月取材。

※本記事は、2023年4月に『YouTube医療大学』チャンネルで配信された動画内容に基づき、動画配信者である舛森医師の監修を経て構成されています。

舛森 悠

監修医師:
舛森 悠(YouTube医療大学)

2019年旭川医科大学卒業後、札幌にて初期研修をおこない、函館稜北病院総合診療科へ。北海道内の3次救急を担う救命救急センターなどを経て、現在は千葉大学大学院 医学薬学府 先進予防医学共同専攻 博士課程にて研究に従事。並行して北海道での地域医療に貢献し、登録者86万人を誇る「YouTube医療大学」を運営。一般社団法人とまりぎケア代表理事、総合診療専門医、新家庭医療専門医、認知症予防専門医、医師会認定産業医。

≫血管が詰まる直前にだけ出る危険サイン、必ずこうなります。【なぜ報道しない?】

血管を傷つける「ザラメ」と「お粥」? 動脈硬化の正体とは

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編集部

今回は「血管が詰まる前兆」という非常に重要なテーマです。そもそもなぜ、生まれた時はしなやかな血管が、だんだんと詰まりやすくなってしまうのでしょうか?

舛森先生

血管が詰まる最大の原因は「動脈硬化」です。これには主に高血圧、糖尿病。脂質異常症(高コレステロール)、そしてタバコ(喫煙)が深く関わっています。専門用語ばかりだと難しいので、イメージしやすいようにいくつかの比喩で解説しましょう。

編集部

高血圧などはよく耳にします。血管の中では具体的に何が起きているのですか?

舛森先生

高血圧は「水圧の高いホース」を想像してください。蛇口を全開にしてホースに水を流すと、ホースはパンパンに張り、硬くなりますよね。血管も同じで、常に高い圧力がかかり続けることで、しなやかだった血管の壁が常に張り詰め、内側が傷つきやすい状態になってしまうのです。

編集部

物理的な圧力がダメージになるのですね。では、糖尿病はどうでしょうか?

舛森先生

糖尿病は、血液の中にブドウ糖(糖分)が溢れている状態です。これは「血管の中にザラメがプカプカ浮いている」ようなものだと考えてください。このザラメ様の過剰な糖分が血管の内側にある細胞(内皮細胞)にくっつき、酸化ストレスを与えてボロボロに傷つけていくのです。いわば血管の内側が「ヤスリがけ」されているような状態ですね。

編集部

ザラメが血管をヤスリがけ……非常に分かりやすいですが、恐ろしいですね。

舛森先生

そして仕上げがコレステロール、いわゆる脂質異常症です。高血圧や糖尿病で血管に傷がつくと、その傷口から悪玉(LDL)コレステロールが入り込みます。すると体はこれを「異物だ!」とみなして攻撃し、その残骸として「粥腫(じゅくしゅ)」 と呼ばれる物質が溜まります。

編集部

「粥腫」とは、どのような状態なのですか?

舛森先生

漢字で「お粥(かゆ)」の「腫(はれ)」と書く通り、お粥のようなドロドロした物質がコブ(プラーク)となって血管の壁に蓄積された状態です。これによって血管の通り道が狭くなったり、コブが破れて血栓(血の塊)ができたりして、ついには血流が途絶えてしまう。これが、血管が詰まるメカニズムです。

絶対に放置しないで! 脳梗塞の「5つのサイン」と数分で消える前兆「TIA」

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編集部

動脈硬化が進むと、いよいよ「詰まる寸前」の症状が出てくるのですね。まずは最も怖いイメージのある脳(脳梗塞)の前兆について教えてください。

舛森先生

脳梗塞では以下の5つのサインが出たら、様子を見ずすぐに救急車を呼ぶ必要があります。
【脳梗塞の危険な5つのサイン】
·手足の脱力: 特徴は「片側だけ」に力が入らなくなること。箸を落とす、歩くと傾くなど。
· 感覚異常: 片側の手足のしびれ、感覚が鈍くなる。
·呂律(ろれつ)障害: 言葉が出てこない、ろれつが回らない。「パタカタ」と言えない場合は要注意。
· 目の異常: 物が二重に見える、または片方の目だけカーテンがかかったように見えなくなる。
· めまい: ぐるぐる回るようなめまいと共に、立っていられなくなる。
脳梗塞には治療の「ゴールデンタイム」があります。発症から4.5時間以内であれば、血栓を溶かす薬(t-PA)を使うことができ、後遺症のリスクを下げられます。

編集部

もし、これらの症状がすぐに消えてしまった場合はどうすればいいですか?「治ったから大丈夫」と思っても良いのでしょうか。

舛森先生

いえ、自己判断で放置することが一番危険です。数分〜30分程度で症状が消えるものを 「TIA(一過性脳虚血発作)」 と言い、これは血管が詰まる「本番」直前のサインです。TIAは小さな血栓がたまたま流れて症状が一時的に消えただけで、近いうちに大きな脳梗塞を起こす可能性が極めて高い状態です。「症状が消えたから」と放置せず、すぐに病院を受診してください。

知っておきたい最新情報

脳梗塞の治療は、近年で大きく進歩しています。

まず、血栓を溶かす薬に新しいタイプが加わりました。従来の点滴に比べて1回の注射で済むため、治療開始までの時間がさらに短くなることが期待されています。 さらに、従来は「発症から4.5時間以内」が治療のタイムリミットでしたが、救える脳の組織が検査で確認できれば、4.5時間以降でも治療が検討できるケースが増えてきました。「朝起きたら症状が出ていた」という場合でも、諦めずに受診することが大切です。

また、TIAのあとに血液をサラサラにする薬を2種類組み合わせて飲む方法で、再発リスクが約3割下がることも大規模研究で確認されています。「おかしいな」と思ったら、症状が消えていても必ず受診してください。

(2026年米国心臓協会/米国脳卒中協会(AHA/ASA)ガイドラインおよび日本脳卒中学会ガイドライン2025年改訂版より)

配信元: Medical DOC

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