認知症のセルフチェック法
ここでは、認知症の初期に見られることのある変化をリストアップしました。ご自身や大切なご家族の様子を思い浮かべながら、当てはまる項目がいくつあるかチェックしてみましょう。
【記憶に関する変化】
□ 同じことを何度も質問したり、話したりする
□ 物の置き場所を忘れ、いつも探し物をしている
□ 大切な約束の日時や場所を忘れてしまうことがある
【判断力・段取りの変化】
□ 料理や買い物など、慣れた家事の段取りが悪くなった
□ ATMの操作や公共料金の支払いで戸惑うようになった
□ テレビやエアコンなど、リモコンの操作に手間取るようになった
【時間や場所の感覚の変化】
□ 今日が何月何日か、何曜日かがすぐに思い出せないことがある
□ 普段からよく知っているはずの道で、迷ったり戸惑ったりした
【人柄や意欲の変化】
□ ささいなことで怒りっぽくなったり、疑い深くなったりした
□ これまで楽しんでいた趣味や活動に、興味を示さなくなった
□ 服装や身だしなみに、以前ほど気を遣わなくなった
【会話の変化】
□ 話している最中に「あれ」「それ」といった言葉が増え、物の名前がなかなか出てこない
もし、このチェックリストで5つ以上当てはまる項目があった場合、それは認知症のサインである可能性が考えられます。
もちろん、この結果だけで「認知症だ」と決まるわけではありません。しかし、ご本人やご家族が感じている「何かおかしい」という感覚は、とても大切なサインです。
当てはまった数が少なくても、「以前はこんなことなかったのに」と強く気になる症状が一つでもある場合は、一度かかりつけ医や物忘れ外来などの専門医療機関に相談してみることをオススメします。
「認知症のテスト」についてよくある質問
ここまで認知症のテストについて紹介しました。ここでは「認知症のテスト」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
認知症テストの長谷川式とMMSEの違いについて教えてください。
秋谷 進 医師
はい、どちらも認知症のスクリーニング検査として非常に優れたものですが、いくつかの違いがあります。
MMSEは国際的に広く使われており、言語的な質問に加えて、図形を書き写す課題が含まれているのが特徴です。 一方、長谷川式(HDS-R)は日本で開発されたもので、MMSEよりも記憶に関する質問の比重が大きく、すべて口頭でのやりとりのみで構成されています。
どちらか一方が優れているというわけではなく、どちらの検査も認知機能の状態を大まかに把握するのに非常に有用です。

