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「自称:正義」敬意を欠いた女の発言で楽園が地獄に変わるとき|SNSで誹謗中傷する同僚

「自称:正義」敬意を欠いた女の発言で楽園が地獄に変わるとき|SNSで誹謗中傷する同僚

職場にて、大学時代の友人・みゆと奇跡の再会を果たした主人公・かよこ。しかしその再会を、素直に喜べない理由がありました。

私と彼女の、テンションの違い

友情

「すごーい! 奇跡じゃない? こんなところで再会するなんて!」

彼女は私の肩を親しげに叩きました。周囲の同僚たちが「あら、知り合いなの?」「素敵な偶然ね」と微笑ましくこちらを見ています。

みゆ。 大学時代のゼミで、同じグループだった女性。
当時の彼女は、自分の思い通りにならないことがあると、露骨に不機嫌を撒き散らしたり、特定の後輩を泣くまで問い詰めたりすることで有名でした。 私は彼女が苦手で、できるだけ距離を置いていたはずでした。

「お久しぶり。……元気だった?」

精一杯の社交辞令を返す私に、彼女は一方的に捲し立てます。

「元気なわけないじゃん。前の会社、上司が超絶パワハラでさ、マジで訴えてやろうかと思ったんだけど、時間の無駄だから辞めてやったの。そしたらここ、ホワイトだって評判でしょ? かよこがいるなら、私もう安泰だわ」

彼女の声は、静かなオフィスの中で異様に大きく響きました。
部長が少し困ったように「ははは、みゆさんは元気があっていいね」とフォローを入れています。
私は、胸の奥に小さな、けれど消えない不安の種が芽生えるのを感じました。

(二十年も経ったんだもの。彼女も変わっているはず。あの頃の、あの激しい気性は、きっと社会の荒波に揉まれて丸くなっている……そうよね?)

私は、彼女の明るい挨拶の裏側に、かつて見たあの「底知れない傲慢さ」の影を探さないように努めました。 自分に言い聞かせたのです。
これは単なる偶然の再会。 大好きなこの職場に、新しい刺激が加わっただけのことだと。

炸裂する、自称正義の毒舌

口

けれど、私の直感は、それから一時間もしないうちに最悪の形で的中することになります。 彼女が私の隣のデスクに座り、マニュアルをパラパラとめくった直後、最初の一声を発したのです。

「ねえ、かよこ。このマニュアル、フォントがダサくない? 見てるだけで目が腐りそうなんだけど」

その言葉に含まれた、他人への敬意を欠いた冷たさ。
私の楽園の空気が、一瞬にして冷え込んでいくのを感じ、私は受話器を持つ手に力を込めました。 嵐が、すぐそこまで来ている。 そう予感した私の背中に、じっとりと嫌な汗が伝いました。
みゆの仕事ぶりは、決して悪いものではありませんでした。持ち前の度胸と回転の速い口調で、アポイント件数は初月から好調でした。しかし、問題はその「性格」でした。

「ねえ、これ。何度言わせればわかるの?」

ある日の午後、静かなオフィスにみゆの鋭い声が響きました。相手は、私よりも少し年上のベテラン事務の女性でした。

「書類のフォーマットが古いんだけど。これじゃ二度手間でしょ。そんなこともできないの?」

事務の女性は顔を赤くし、「すみません、確認します」と俯きました。みゆはフン、と鼻を鳴らして自分の席に戻ります。

私は見かねて、休憩時間にみゆを給湯室へ誘いました。

「みゆ、さっきの言い方は少しきついんじゃないかな。あの方は長くこの会社を支えてくれている人だし……」 「はあ? かよこ、あんた甘いよ。仕事なんだから、できない奴は叩かれないと直らないでしょ。私は正しいことを言ってるだけ第一事務員なんて営業より下の立場なんだから、わからせてあげないと」

みゆはコーヒーを啜りながら、信じられないといった顔で私を見ました。彼女の中では、自分の効率こそが絶対の正義。周囲の和を乱しているという自覚は微塵もありませんでした。


それどころか、彼女の矛先は上司である部長にまで向かいました。

「部長。来月の十五日、有給取りますから。その日は友達と旅行なんです」
「ええと、みゆさん。その日は他のスタッフも休みが重なっていて、しかもご家族の結婚式だそうなんだよ。半年も前から言ってたし、できれば調整してほしいんだけど……」

部長が困り顔で返すと、みゆはデスクを叩きました。

「はあ!? 私だってこの日旅行いきたいんですけど!これが通らないなら、私、今日で仕事辞めます。いいんですか?」
「……いや、分かった。調整するよ」

部長は深いため息をつきました。そ
れ以来、職場の空気は目に見えて澱んでいきました。以前は皆で楽しく談笑していたランチタイムも、みゆが入ってくると一斉に会話が途絶えます。
いつしか、部長や同僚たちは、みゆを避けるようになりました。会社の非公式な飲み会も、みゆには内緒で開催されるようになったのです。

配信元: ママリ

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