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4月から始める暑熱順化 春土用は夏バテ予防のスタート時期

4月から始める暑熱順化 春土用は夏バテ予防のスタート時期

■最高気温が25℃(夏日)を上回ったら暑熱順化対策を始めましょう

2023年から夏の暑さが厳しくなってきました。2024年は前年を上回る暑さでしたが、2025年はさらに暑い日が続きました。2026年はそれ以上になるかもしれないと予測されています。 4月11日(土)には、最高気温が、

 29.7℃  佐野(栃木県)  29.3℃  高崎(群馬県)  29.2℃  小田原(神奈川県)  29.0℃  甲府(山梨県)

とニュースで報じられました。2025年4月下旬の最高気温26℃を、4月上旬に上回っています。急激な気温の上昇に対応できず、体調を崩す人が相次いでいます。 しばらく最高気温は上下すると思いますが、最低気温が徐々に上がっていますので、寒さを感じにくい気 候になり始めています。 このタイミングが、暑さ対策を始めるときです。春土用は、18日間ですが、からだが気候に順応するために は約3週間必要ですので、4月中旬あたりから対策を始めるのが理想的です。 春は、肝臓の疲労を感じる時期です。春土用の時期は、消化器機能である肝臓や胆のう、消化機能を助 ける脾臓、膵臓や胃の機能が低下し始めます。それらの臓腑に起因する代表的な症状は、

1.腰痛 2.目の疲れ 3.涙目 4.疲れやすい 5.眠くなりやすい 6.からだがだるい 7.食べたものが消化しない 8.お腹がはる 9.ガスがたまりやすい

など、様々な症状がでてきます。 いずれも、なんとなく調子が悪い、休んでも回復しない、身からだに力が入らないという状態なため、第三者からみると、「なまけ病だ」とか、「気が抜けているからだ」と言われ、精神面に起因していると取られがちな状態です。俗にいう「五月病」が、それに相当します。 最低気温が20℃を超えたら、寒さを感じる心配がほとんどなくなりますので、暑熱順化対策を始めましょう。

5月の気候や夏に向けた対策をイメージしたい人は、JIJICO内にある下記コラムをご覧願います。 「あなたの「体感温度」感覚は正常!?「体性感覚」を衰えさせない方法はあるの?」

■春土用の時期にすべき暑熱順化対策とは

春土用の時期に体調を崩さないためには、以下のことが大切です。

①冷たい物の飲食を避ける ②室温を下げすぎない ③衣類に注意する ④積極的に汗を出す

⑴冷たい物の飲食を避けて室温を下げすぎない 春土用の時期には、冷たい物の飲食を避けることや室温を下げ過ぎないようにすることが大切です。 湿度が上がりますので、外気温がさほど高くなくてもからだに熱がこもりやすくなり、「暑苦しい」と感じるようになります。冷たい飲み物や食べ物が欲しくなり、冷房をつけたくなります。 このタイミングがまさしく体調を維持できるか崩すかの分かれ目です。不安定な体調にもかかわらず冷たい物を飲食すると、からだの深部体温が一気に下がります。また、発汗により水分補給が増えるため、冷たいものを多飲すると、胃腸が疲労しはじめます。体調不良となる大きな要因です。 土用の時期は、常温または温かい物を選び、いつもより噛む回数を多めにして、ゆっくり食事をしましょう。口に入れた食べ物の形がなくなるまで噛んで飲み込むだけで、消化の負担が大きく軽減したということが、複数の研究機関から報告されています。 また、湿度が高いとクーラーで除湿をしたくなります。適切な使用は必要ですが、設定温度を下げすぎないようにすることが大切です。肌が汗ばんでいる状態で室温を下げすぎると、体表温度が急激に奪われ、自律神経の乱れを助長します。 4月下旬から5月上旬の気温は、例年25℃前後です。除湿をするときは弱冷房に設定し、からだに直接風が当たらないように気を付け、扇風機やサーキュレーターで空気の対流を起こしましょう。気化熱で自然な放熱を助けることが、春土用のからだに優しい冷房の使い方です。❸

⑵衣類に注意する 春土用は寒暖差が大きく、「暑いという予報を見て半袖で出かけたら夜は肌寒くなった」「長袖を着てコンビニに入ったら汗でおなかが冷えた」などの経験をしやすい時期です。 この時期に適している服装の一つが、襟元や襟首や裾がゆったりとした肌に密着しない服です。 衣服と肌の間に空気の通り道があると、動くたびポンプのように空気が入れ替わり、中にこもった熱や湿気を外に逃がしてくれます。この時期は、半袖・短パンよりも、ゆったりした長袖・長ズボンで過ごすほうが、涼しく快適に過ごせます。素材は、麻やポリエステルなど、汗ばんだ湿気を素早く吸収し乾燥する素材が、適しています。 また、汗ばんだ状態で冷房の効いた室内に入る場合の対策も必要です。 5月に入ると、30℃前後の真夏日になる日が、突如出現します。電車・オフィス・スーパーなど冷えた室内と暑い外との出入りを繰り返す人は、肌に現れた汗をできるだけ残さないように工夫する必要があります。 環境が許せば、肌着をまめに着替え、乾いた手拭いでこまめに汗を拭くなどすると、体調管理と冷え対策になります。また、水分を素早く透過させる化繊インナーの上に、吸湿性の良い綿などの服を重ね着することも有効です。❹❺❻

⑶積極的に汗を出す 5月以降に夏バテをするかしないかは、それまでに暑熱順化しているかどうかにかかっています。汗による放熱が適切にできるように、この時期から「適切に汗を出して体温調節する」練習をする必要があります。 特に推奨したいことは、

1.湯船に入る入浴 2.適度な運動

です。

シャワー中心の入浴方法は、下記の点がこの時期に不適です。

(1)足元の体温が上がりにくいこと (2)交感神経を刺激しやすい

一方、春土用の体調維持には全身の入浴が適しています。深部体温(内臓の温度)は、シャワーでの入浴後体温の上昇は約0.2℃です。湯船に入る入浴後は、0.5℃上昇するためです。 土用の時期は消化機能が落ちやすいため、食事前に入浴して、深部体温の上昇及び血行改善をしたのち、食事をすると、消化の助けとなり、睡眠の質が向上します。汗を有効に出すことにもつながります。38℃~40℃の湯船に2~3分入ると効果的です。 4月は、運動を始めるまたは再開するには、最適な季節です。運動は、ウォーキング、ジョギングやストレッチなど、何でも大丈夫です。自分の体力に合わせ、継続可能なことを選択していただきたく思います。軽く汗ばむ程度で、十分効果が表れます。一日5分程度の運動から始めてみましょう。2~3週間毎日運動を継続していると、暑熱順化してきます。自己判断できる目安は、汗です。ベタベタした汗から、サラサラした汗に変化してきたら、暑熱順化してきていると考えて宜しいと思います。その頃には、疲れにくくなった自分を認識すると思います。 からだが暑さに慣れるためには、通常2週間~1か月程度を要しますが、ようやく暑さにからだが慣れても、数日間暑さから遠ざかると戻ってしまいます。例えば5月の連休中に、運動せず冷房の中で長時間何日も過ごしていると、暑さに対する体内の準備が、リセットされてしまいます。 例年、5月は夏日(25℃以上30℃未満)が増えます。近年は真夏日(30℃以上)の日もあります。そのため、熱中症で搬送される人が急増します。熱中症患者の4割は室内で生活している人です。そのうち1割は夜間に発生しています。 5月末頃からの本格的な蒸し暑さに備え、春土用のうちから暑さにからだを慣らす生活を始めましょう。汗が出やすい体調をつくること、「体温低下を考慮した適度な涼しさ」を感じるようにクーラーの使用を注意することが、元気に夏を迎えるためのポイントです。❼❽❾

夏の対策をイメージしたい人は、JIJICO内にあるコラムをご参照願いたく思います。 「熱中症が一番多いのは室内?熱中症対策にはクーラーの使用が有効?」

配信元: JIJICO

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